“A New Conception” (1966) Sam Rivers
Sam Rivers (Tenor, Soprano Sax, Flute)
Hal Galper (Piano) Herbie Lewis (Bass) Steve Ellington (Drums)
歪む時空の人から、何となくSam Rivers。
私にとってはEric Dolphyを聞くとなぜか思い出してしまう人。
フリーに行きそうで行き切らない危ないバランスが共通するのでしょうかね。
本作はBlue Noteでのモダンジャズ。
Miles Davisとは“Miles in Tokyo” (Jul.1964)一作のみ。
ECMで制作するも、“Contrasts” (1979)一作のみ。
他にもビッグネームとの共演も少なくないのだと思うのだけども、なかなか続かない不思議な人。
なんででしょうね?
あくまで私見ですが、John ColtraneとSony Rollinsが混ざったような、希少な最高のテナーサックスだと思うのですが・・・
せめてJoe Hendersonと同じぐらいの人気があってもね・・・
ともあれ、本作はオーソドックスで平和なモダンジャズ。
時代は“Out To Lunch” (1964) Eric Dolphyから進んでいますが、あくまで本作はモダンジャズ。
ガンガンゴンゴン系のピアノトリオをバックに、スタンダード曲を艶のある音でブリブリと吹きまるテナー。
平和なだけでなくて、突っ走り、グルグルウネウネとどこまでも続いていくようなフレージング。
今の季節にはちょうどいい感じの暑苦しさ。
こりゃ気持ちいいや。
さらに、音に合っているかどうかはさておき、とても素敵なジャケット。
全くの余談ですが、私が大好きなBlue Noteのジャケットは本作含めて以下。
好みが一貫してますね・・・