“The Source and Different Cikadas” (2000) Trygve Seim / The Source
Trygve Seim (Soprano, Tenor Sax) Øyvind Brække (Trombone) Per Oddvar Johansen (Drums)
Frode Haltli (Accordion) Christian Wallumrød (Piano) Arve Henriksen (Trumpet)
Morten Hannisdal (Cello) Finn Guttormsen (Double Bass) Marek Konstantynowicz (Viola) Henrik Hannisdal, Odd Hannisdal (Violin) 

Source & Different Cikadas
Morten Hannisdal
Ecm Import
2002-07-16


 ノルウェーのフリージャズ?バンドThe Sourceにさまざまなゲストが加わったECM作品。
 とても静かなアヴァンギャルドミュージック。
 抽象度、自由度が高いアンサンブル中心の音作り。
 ストリングスが妖し気な背景を作り、サックス、トロンボーン、トランペット、あるいはアコーディオン、バイオリンなどが不定期に前面に立ち、泳ぐように音を出していく構成。
 どこか牧歌的な空気、あるいは、時折の激しい音、沈痛な音、どこかおどけた表情の音などを挟みながら、不思議で妖しい音の流れが続きます。
 ECMのこの種の作品、どこかにルバートでのスローバラードが挟まれている場合が多いのですが、本作では5曲目、” Bhavana”。
 揺らぎが出るストリングスが絡みつつのフワフワとした時間。
 とても妖しくて素敵です・・・
 さて、このアルバム、いったい何を表現したいんだろう?
 わかりません。
 とにもかくにも日常とは隔絶した異空間。
 不思議な迷宮へのトリップミュージック。

※別のバンドの演奏から。


posted by H.A.