“Barzakh” (1990) Anouar Brahem
Anouar Brahem (Oud)
Bechir Selmi (Violin) Lassad Hosni (Percussion)

 チュニジアのウード奏者Anouar BrahemのECMでの第一作
 ウードのソロ演奏を中心として、半数ほどの楽曲でバイオリン、パーカションが加わります。
 悲し気なメロディ。
 やるせなく、どこか悟ったような哀し気な音。
 インド、スペイン、その他が混ざり合うような、アラブ~中東の空気感。
 テンポを落とすとなぜか日本の子守歌、童謡、あるいは演歌にも通じる音の流れ、弦の響きは琴のようにも聞こえます。
 どこか繋がっているのでしょう。
 高速なフレーズもどこか哀しく寂し気。
 遠くから聞こえてくるようなパーカッションと、クラシックのように優雅ではなく、複雑な情念がこもったようなバイオリンの響き。
 ノスタルジックというよりも、確かに「悠久」といった言葉が似合いそうな音でしょう。
 人肌な温かさと、それでいてなぜか孤独な空気感。
 ヨーロッパとアジア、北アフリカ、また、過去と現代を繋ぐ音。
 それがなぜ、こんなに寂しく響くのでしょう・・・?




posted by H.A.