“Baião De Domingo” (2009) Alexandre Gismonti Trio
Alexandre Gismonti (Guitar)
Mayo Pamplona (Double Bass) Felipe Cotta (Percussion)
Egberto Gismontiのご子息Alexandre Gismontiのおそらく初リーダー作。
善きにつけ悪しきにつけ御父上のイメージをもって聞いてしまうのですが、本作はまずまずオーソドックスなボサノバ混じりのブラジリアンジャズ。
オリジナル曲、高速なフレージングのギターに父Gismontiの影は感じますが、その毒というか、妖しさというか、ちょっと普通ではない感じはなく、穏やかです。
オーソドックスなギタートリオ編成でのオーソドックスな音。
オリジナル曲にいくつかのブラジルの巨匠たちの楽曲群。
“Saudações” (2006,2007)を聞く限り、スパニッシュ色が強くなるのかな?と勝手に想像していましたが、むしろ父上よりもブラジルブラジルしている感じでしょうかね。
アグレッシブではなく、むしろノスタルジック。
少々センチメンタルな音の流れ。
ベタつかないクールな質感は現代の若者の音の特徴なのでしょう。
まずは普通に心地よいブラジリアンギタートリオを、気楽に聞くのが吉。
・・・っても、父上と同様に新作がなかなか来ないなあ・・・
posted by H.A.