“Antigas Cantigas” (1999) Renato Motha, Patricia Lobato
Renato Motha (voice, guitar, trompete vocalizado, etc.) Patricia Lobato (voice)
Esdra Ferreira (percussion) Marcelo Rocha (Clarinette) Zaira Fernandes Mota (voice) Roberio Molinari (piano)

Antigas Cantigas
Motha
2007-10-16


 ブラジル、ミナスの夫婦Duoによるブラジルの伝統曲集。
 後にボサノバの“Dois Em Pessoa” (2003)など、マントラに曲を付けた瞑想音楽”Shahds” (2007)、“In Mantra” (2009)など、いろんな色合いの作品を制作していますが、本作はボサノバ、サンバ以前、タイトル通りにブラジルの「古い歌」。
 とても静かで、とてもとても優雅でノスタルジックな音。
 リオデジャネイロ系ではなく、ミナス系のブラジル音楽を聞いていると、ときおりハワイっぽい楽園ムードの曲に出会う事があるのだけども、このアルバムは全編それ。
 全編スローテンポ。
 軽快なサンバや洗練されたボサノバではなく、もっとまったりとした穏やかで落ち着いたビート。
 基本的にはギターとボイス、ときおり背景がピアノに変わったり、ボイストランペット?、木管楽器、パーカッションが加わったりの、静かでゆったりした音の流れ。
 ボーカルはRenato Mothaの男声中心。
 とてつもない美声の奥様は、全曲に参加しているわけではないのですが、前面に出れば天使の声の楽園ムード。
 このDuoの作品は、どれも静かで穏やか、上品ながら、どこか遠い所に連れて行ってくれるトリップミュージックなのだけども、私的には本作が極め付け。
 誘う先は、遠い昔のブラジルの山奥、あるいはビーチ。
 南の島、やはりハワイあたり。
 楽園度最高。
 アートワークから推察すると、本作、結婚記念アルバムなのでしょうかね?
 そんなイベントにもピッタリな感じ。
 これ、最高。




posted by H.A.