“In Mantra” (2009) Renato Motha, Patricia Lobato
Renato Motha (vocal, guitar) Patricia Lobato (vocal, tabla, ganzá)
Jyoji Sawada (contrabass) Yoshida Daikiti (sitar)
ブラジルMinasの男女Duo、そのままのタイトルから想像されるような瞑想ミュージック、日本でのライブ録音。
スタジオ録音作”Shahds”(2007)のライブバージョンといったところ。
基本的な空気感はそれと同じ。
ライブとは思えない完璧な演奏に、一切ぶれのない完璧な歌、コーラス。
低く響くアルコを中心としたベースが加わることで音の厚みが増した感じですが、かえって繊細な音作りになった感じもします。
あるいは、一部でシタールやタブラが絡みつつ、無国籍感がさらに強くなった感じでしょうか。
インドなのかブラジルなのか、国籍不明な音。
とても穏やかなこのDuo本来の音に加わる、聞き慣れない、あるいはどこか遠いところから聞こえてくるような民族楽器の響きと、ときおり現れる聞き慣れない音階が不思議なスパイス。
ここまでの集大成的に、ボッサ~ブラジリアンな曲があってもよさそうなのですが、マントラを歌詞にした瞑想ミュージックのみ。
Jobimとかやっても場には似合わないのかな?
この二人の音だとそんなことはないと思うのだけども・・・
もちろん、これまたどこか穏やかな世界に連れて行ってくれる、心地よいトリップミュージック。
posted by H.A.