“Agua e Vinho” (1972) Egberto Gismonti
Egberto Gismonti (Piano, Organ, Guitar, Bass, Harmonica, Voice, Percussion)
Novelli (Bass, Percussion) João Palma, Robertinho (Drums, Percussion)
Piri (Acoustic Guitar) Peter Dauelsberg (Cello) Paulo Moura (Saxophone, Clarinet) Dulce (Voice) Associação Brasiliera De Violoncelo

水とワイン(BOM24188)
エグベルト・ジスモンチ
ボンバ・レコード
2011-12-17


 Egberto Gismonti、1970年代、ブラジルのレーベルOdeonから。
 このレーベルのEgberto Gismonti作品は過激で激しいモノが少なくないのですが、このアルバムまでは、初期の“Egberto Gismonti” (1969)の流れを引くマイルドな色合い。
 ストリングスをたっぷりとフィーチャーした歌物中心。
 この人の音楽のイメージとは対照的な線が細い自身のボーカルを中心とした、優し気、あるいは悲しげな表情。
 コンテンポラリージャズというよりもMPB。
 ド派手な電気サウンドは導入前ですが、少々妖し気なムードに少々サイケなムード。
 ガットギターでの弾き語りボサノバもあるのですが、少々強めのロックなビートもたくさん。
 どことなくBeatlesのアバンギャルド系な感じもあるのは、この期のMPBの色合い、ブラジルの空気感でもあるのでしょう。
 次作“Egberto Gismonti (Arvore)” (1973)からは凄まじい怒涛のようなGismontiミュージックが始まります。
 嵐の前の静けさか、その予告編か・・・




posted by H.A.