“Planos” (2005) Renato Motha, Patricia Lobato
Renato Motha (vocal, guitar, piano, trompete vocalizado, percussion) Patricia Lobato (vocal, percussion)
後に”Shahds” (2007)、“In Mantra” (2009)などの瞑想的な音楽の制作を始めますが、本作は“Dois Em Pessoa” (2003)などと同様に、素直なボッサ~ブラジリアンサウンド。
Minasのアーティストということですが、本作では全編オーソドックスなボサノバ。
それもJobim、Joao Gilbertoへの120%のリスペクトが感じられる音作り。
全曲オリジナル曲はJobimの洗練された音の流れ。
何曲かで弾かれるつつましやかなピアノは、Jobimそのままな音。
ボイスは、Joao Gilberto的な力の抜けた優しい歌。
オーソドックスな音の流れは、たくさんありそうな・・・と思ってしまいますが、何とも微妙ないいい声をしていらっしゃいます。
Patricia Lobatoはウイスパー系ではありませんが、透明度の高い声の可憐系。
それもその美しさが図抜けています。
私が知る限り、近年のブラジルの透明度の高いキレイ系の女性ボーカリストは、Roberta Sa、Gisele de Santiがツートップだと思っていますが、彼女らに並ぶような美しい声。
上に上がると自然に裏返る、しっとり系の落ち着いた声、歌。
静かに爪弾かれるギターと穏やかなグルーヴに、美しい女声と優しい男声。
ヒーリング度最高。
だから後の瞑想ミュージックに行ったのかどうかわわかりませんが、どこか安らかなところから聞こえてくる・・・そんな音。
”Shahds” (2007)、“In Mantra” (2009)などのマントラ系は変わった感じなのでちょっと・・・とお感じの向きには、この時期あたりの諸作をどうぞ。
とても静かで心地よい、最上のボサノバ、ブラジリアンサウンド。
さらにもっとまったりとして楽園度最高なのが“Antigas Cantigas” (1999)。
どれもとても穏やかなトリップミュージック。
さらにもっとまったりとして楽園度最高なのが“Antigas Cantigas” (1999)。
どれもとても穏やかなトリップミュージック。
posted by H.A.