“Luz de agua: Otras canciones” (2015) Sebastian Macchi, Claudio Bolzani, Fernando Silva
Sebastian Macchi (piano, voice) Claudio Bolzani (guitar, voice) Fernando Silva (bass)
Negro Aguirre (percusión)
アルゼンチン、現代フォルクローレのトリオ、名作“Luz de agua: Poemas de Juan L. Ortiz - Canciones” (2005)の続編。
本作のテーマも「光と水」、アルゼンチンの詩人Juan L. Ortizの作品の楽曲化。
前作と同様にSebastian Macchiのメロディが中心ですが、他のメンバーのメロディも何曲か。
前作と同様にSebastian Macchiのメロディが中心ですが、他のメンバーのメロディも何曲か。
前作と比べると、テンポが上がって、明るくポップ度が高い、Aca Seca Trioっぽい演奏も目立ちます。
・・・と思っていたらそのメンバーも参加していましたね。
ともあれ、鳥のさえずり、子どもの声などがコラージュされる全体の空気感は10年前の前作と同様。
全体を支配するのはSebastian Macchiの繊細なメロディとピアノ、Claudio Bolzaniの儚げな声。
より儚く繊細なのは前作かもしれませんが、全編スローだった前作と比べると、アップテンポなビート、わずかながらに使われる電子音を含めて、音のイメージのバリエーションが増え、次々と周囲の景色が変わっていくような展開。
凝ったアレンジ、コーラスワークの場面も増え、より洗練された感じがします。
完璧なアンサンブルと、端々に聞こえるピアノ、ギターのオブリガードの美しい事。
前作が早朝のような音だったとすれば、本作は午前。
ちょっと温度感が上がって、諸々の営みが動き出したイメージの空気感。
静謐な揺らぎの前作、躍動感が加わった本作、どちらがいいかはお好み次第。
posted by H.A.