“Intimidade” (2017) Guinga, Stefania Tallini
Guinga (voice) Stefania Tallini (paino)
ブラジルのギタリスト&ボーカリストGuingaとイタリアのジャズピアニスト Stefania TalliniとのDuo作品。
全曲スローテンポ、徹底的なまでの静謐な音。
Guingaさんの作品、特に彼のボーカルが前面に出ると、あまりにもムーディーに過ぎて・・・・・・なのですが、このアルバム、もう、その極めつけ。
ギターの登場場面はわずかで、ほぼ、美しく端正なピアノとボイスのみ。
ギターとボイスのみの“Porto Da Madama” (2015), “Cancao da Impermanencia” (2016) と空気感は近いのですが、ピアノが徹底的に端正な分、カジュアルさがなくなった感じ。
スーツとイブニングドレスで盛装したようなブラジリアンバラード集。
スーツとイブニングドレスで盛装したようなブラジリアンバラード集。
Stefania Tallini、おそらくは何でも弾けてしまうジャズの人なのだろうと思いますが、本作ではあくまで終始抑制された静かな音、ゆったりとした静かなビート。
優雅なブラジリアンクラシックな色合いのピアノ。
Jobimその他のブラジルの巨匠の楽曲に本人のオリジナル。
聞き慣れたはずのJobimナンバー、テンポを落としているだけで奇をてらったアレンジではないのだけども、何か違ったものに聞こえてしまいます。
美人なピアニストStefania Talliniとのツーショットを見ている、ちょいワルおやじ、なんて死語?を思い出してしまうのですが、ここまでしっとりとしてしまうと、ちょっとあざと過ぎてねえ・・・
ま、秋の夜長に低く流すには最高でしょう。
いずれにしても静謐度100%、Chill度120%、唯一無二とも思える凄いアルバムです。
posted by H.A.