“Ia Ia” (2004) Monica Salmaso
Monica Salmaso (voice)
Maurício Carrilho (guitar) Paulo Bellinati (guitar) Pedro Amorim (Bandolim) Luciana Rabello (Cavaquinho) Webster Santos (guitar, Cavaquinho)
Benjamim Taubkin, André Mehmari (Piano) Toninho Ferragutti (accordion) Rodolfo Stroeter (bass)
Robertinho Silva, Ari Colares, Caito Marcondes (percussion) Jorginho do Pandeiro, Pedro Amorim (Pandeiro) Celsinho Silva, Gordinho (Tamborim) Luiz Afonso, Nivaldo Orsi (Clarones) Celsinho Silva (Reco-reco) Gordinho (Surdo) Paulino (Prato e faca) 
Teco Cardoso (flute, Baritone Sax) Nailor "Proveta" Azevedo (Clarinette, alto sax)
Luca Raele, Edmilson Nery, Sergio Burgani, Nailor "Proveta" Azevedo (Clarinette)
Marcelo Bernardes (flute) Iura Ranevsky, Lui Coimbra (cello)
Analimar, Ana Costa, Jurema de Cândia (voice)

Lala
Monica Salmaso
Imports
2016-04-15


 ブラジル、サンパウロのボーカリストMonica Salmasoのポップス寄りの作品。
 っても元々ポップスの人なのでしょうから妙な表現なのですが、とても優雅で上品、静謐なMPB。
 おそらく同世代の当時の若手であろうたくさんのメンバーが参加していますが、楽曲ごとにメンバーを変え、あくまで少人数の編成でとても静かな音。
 “nem 1 ai” (2000) Monica Salmaso 、“Lachrimae” (2003) Andre Mehmari など、この時期の共演が多い、同じくブラジルのスーパーピアニストAndré Mehmariも数曲で参加し、あの上品ながらぶっ飛んだピアノを弾いています。
 直球サンバな曲も何曲かありますが、そのイメージの喧騒からはほど遠く、ボサノバの洗練、優雅さとも異質な洗練と優雅さ。
 クラシカルな空気感はChoro的であるのかもしれませんが、それら、さらにフォルクローレ、その他諸々の要素をフュージョンした現代の新型MPB。
 シンプルなようで、おそらく計算しつくされているのであろう、全く過不足のない音の密度と流れ。
 ちょっと触ると壊れてしまいそうな繊細さは、この人の作品の色合い。
 伝統的な楽器の響きとクラシカルな空気感ながら、なぜか現代的。
 楽曲はブラジルの巨匠たちの作品群。
 ジャケットはこの人にしては珍しくフツー、中身もこの人の諸作の中では一番明るくてカジュアル、ポップな方でしょう。
 もっともっとポップス寄りに振ったサンバやボサノバの方が一般受けはするのかもしれませんが、あくまでブラジルの伝統的な音、~少々クラシカル、沈みがちな奥深い声。
 現代のヒーリングミュージックの筆頭、少々ポップス寄り・・・かな?

※この投稿は2017/08/20から移動しました。



posted by H.A.