“Agora e Sempre” (2016) Zeli Silva
Zeli Silva (bass)
Moises Alves (piano) Fernamdo Correa (guitar) Edu Ribeiro (drums) Vitor Alcantara (sax, flute)
Cleber Almeida (Percussion, drums) Lulinha Alencar (sanfona) 
Vinicius Gomes, Thiago do Espirito Santo (guitar) Antonio Baeker (piano) Paulo Malheiros (trombone) Lea Freire (flute) Dado Magnelli (Clarinet) Daniel D'ALcantara (Flugelhorn, trumpet) Samuel Pompeu (clarone) Fabio Peron (Bandlim)
Arismar do Espirito Santo (Piano, voice) Sergio Santos (voice, guitar) Ana Luiza, Vanessa Moreno, Livia Nestrovski, Filo Machado, Simone Guimaraes (Voice)

Agora E Sempre
Zeli Silva
Tratore
2016-09-18


 ブラジル人ベーシストのMPB作品。
 音作りはブラジリアンジャズフュージョンなのですが、全曲ボーカル入りなので、ジャジーなMPBな色合い。
 ピアノトリオ+ギターのブラジリアンフュージョンバンドのオーソックスな編成に、アコーディオンやホーン陣などが彩りを添え、男女のゲストボーカリストが代わる代わるフロントを取る形態。
 Edu Ribeiroをはじめ、どこかで名前を見たことのあるような、ないようなメンバー、いずれも手練れた演奏。
 派手な演奏やエキサイトな場面があるわけではないのですが、穏やかで上品。
 上質なブラジリアンジャズフュージョン。
 柔らかでしなやかな質感、不要い浮遊感の中、色々なタイミングで色々な音が零れ落ちてくるような流れは、ブラジリアンならではの音作り。
 その洗練された都会的な色合いの系。
 これまた洗練されたメロディの楽曲含めて、インスツルメンタルだけでも結構な名作になりそうなのですが、さらに素晴らしいボーカルが載ってきます。
 ボーカリストの有名どころはSergio Santosぐらいでしょうか?
 が、例外なく全員素晴らしいボーカリスト。
 中でもAna Luizaが出色でしょうか。
 現代最高のボーカリストだと思うGisele De Santiをもう少し軽く、スモーキーにした感じ。
 フワフワと漂うようなシルキーボイス。
 そこそこキャリアがある人のようですが、果たしてブラジルにはどれだけとんでもないボーカリストがいるのでしょうかね?
 この人の二曲だけでも買い。
 もちろんその他の曲も素晴らしい、全曲外れなしのジャジーMPBアルバム。




posted by H.A.