“Áfrico” (2002) Sérgio Santos
Sérgio Santos (Guitar, Vocals)
André Mehmari (Piano) Rodolfo Stroeter (Bass) Tutty Moreno (drums)
Silvio Damico (Guitar) Teco Cardoso (Flute, Sax) Nailor Proveta (Clarinet, Sax)
Décio Ramos (Marimba, Percussion) Marcos Suzano, Robertinho Silva Agogo, Paulo Sérgio Santos (Percussion)
Olivia Hime, Martinália , Marco Antônio Guimarães, André Costa, Analimar (voice)
and Grupo Uakti, Joyce, Lenine, Olivia Hime

Africo (Dig)
Sergio Santos
Biscoito Fino Br
2004-07-20


 ブラジル、ミナス出身のシンガーソングライターSergio SantosのアフリカンなMPB作品。
 “Canteiro” (2010, 2011) André Mehmari に参加し、“Triz” (2012) André Mehmari, Chico Pinheiro, Sérgio Santosで素晴らしい作品を作った人。
 本作はAndré Mehmariに加えて、Joyceのバンドとの共演。
 この後、そのピアノトリオ+サックスが参加とした作品が何作か続きます。
 本作では彼らの参加は半数ほどで、タイトル通りに自身のルーツなのであろうアフリカにフォーカスしたであろう楽曲が中心。
 Richard Bona、Lionel Louekeのアフリカンフュージョン作品を想い起こすような音の流れ。
 が、アフリカンなコーラス、あるいはパーカッションを交えつつ、アフリカンエスニックな色合いを出しつつも、なんだかんだでブラジリアンな音。
 直球でサンバ、ボッサなビートはほとんどないのですが、なんだかんだで背景の音を支配しているのは、おそらく本人であろうガットギターなので、柔らかなブラジル風味になるのでしょうかね。
 メロディ、コードもどこかしらブラジル風なのでしょう。
 全編、優しく明るい表情。
 楽曲はSérgio SantosとPaulo César Pinheiroの共作を中心とした、これまたアフリカンなようなブラジリアンなような、これまた優しい表情。
 ギターとパーカッションの素朴でネイティブな感じながら、なぜか洗練された音の上に乗ってくる優し気なヴォイス。
 ハッピーな歌ばかりなのかどうかはわかりませんが、とにもかくにも明るく穏やかな音。
 さらに、さりげない演奏のようで、ギター、バンドともに凄まじい演奏力。
 それでいて、リラックスできるというか、作り物ではない自然な感じというか。
 南米系の音楽を聞いていると、たまにハワイっぽい楽園な感じな音に出会うことがあるのだけども、本作もそんな場面がしばしば。
 音にピッタリなとても素敵なジャケットもあわせて、これは名作でしょう。
 この後の作品、本作に近いアフリカンなテイストは次次作“Iô Sô” (2007)、André MehmariJoyceバンドとの洗練されたMPBを聞きたい人はコンボでの次作“Sergio Santos” (2004)、ドラマチックな大作がよければ“Litoral e interior” (2009)、静かな弾き語り的な音がよければ“Rimanceiro” (2013)をどうぞ。
 私が知る限りの作品、本作含めてすべて名作です。




posted by H.A.