“Down the Road” (1992) Andy Narell
Andy Narell (Steel Pan, Guitar, Bass, Keyboards, Percussion, Piano) 
Steve Erquiaga (Guitar) Keith Jones (Bass) Paul van Wageningen (Drums) Luis Conte (Congas, Drums, Percussion, Timbales) Karl Perazzo (Claves, Congas, Guiro, Percussion, Timbales) Judd Miller (Synthesizer Programming) 

Down the Road
Andy Narell
Windham Hill Records
1992-05-12


 スチールパン奏者Andy Narellのカリビアン・フュージョン。
 前作“Little Secrets” (1989)とメンバーも同様、安定のサウンド。
 例によって、哀愁漂うメロディ、都会的なジャズフュージョンサウンドと、ゆらめくパンの音の組み合わせ。
 少々抑制気味のムードも“Little Secrets”と変わりません。
 それが時代の音だったのかもしれませんし、響きが悲しげな表情にも聞こえるスチールパンが前面に出るフュージョンの場合、そう聞こえるのかもしれません。
 アルバムの前半はそんな相変わらずのフュージョンサウンドですが、後半はベース、ギター、ドラムなしで、現代的フュージョンとは一線を画した色合いが中心。
 パンとパーカッションだけでの演奏はフワフワした空気感がとてもいい感じ。
 淡いメロディと、少し遅れて立ち上がり、予想よりもわずかに早く消えゆく儚げなパンの音が映える構成。
 跳ねるベースでビートを決めて、複雑なブレイクを多用してアクセントをつけて、シンセサイザーで彩りを加えて・・・なんて現代的なフュージョンとパンとの組み合わせもいいのですが、このくらいナチュラルな方が、私的には好みでしょうかね。
 次作はフュージョン然としたサウンドとAOR的な色が入り混じる“The Long Time Band” (1995)。
 フュージョン然としたサウンドが好みに合わない方は、本作の後半か、次次作“Behind The Bridge” (1998)をどうぞ。




posted by H.A.