“Odyssey” (1975) Terje Rypdal
Terje Rypdal (Guitar, Synthesizer, Soprano Saxophone)
Brynjulf Blix (Organ) Sveinung Hovensjø (Bass) Svein Christiansen (Drums) Torbjørn Sunde (Trombone)
ディストーションの効いたロックなギターは苦手な立場としては、積極的には聞いてこなかったのですが、ECMを聞いていると避けては通れない人。
ここまでで取り上げただけでも、以下のような作品にサポートで入っていて、その他諸々、結果的にはそこそこたくさん聞いているようです。
ここまでで取り上げただけでも、以下のような作品にサポートで入っていて、その他諸々、結果的にはそこそこたくさん聞いているようです。
”Afric Pepperbird” (Sep.1970) Jan Garbarek Quartet
“Sart” (Apl.1971)
“Terje Rypdal/Miroslav Vitous/Jack DeJohnette” (1978)
“To Be Continued” (1981) Terje Rypdal / Miroslav Vitous / Jack DeJohnette
“The Sea” (1994) Ketil Bjørnstad
“The Sea II” (Dec.1996) Ketil Bjørnstad
“Litania - The Music of Krzysztof Komeda” (1997) Tomasz Stanko
“Karta” (1999) Markus Stockhausen
ディストーション、チョーキング、トレモロアームを駆使して、過剰なほどにドラマチックな音は、慣れてしまえば結構いけるというか、素晴らしい演奏があります。
“Sart” (Apl.1971)
“Terje Rypdal/Miroslav Vitous/Jack DeJohnette” (1978)
“To Be Continued” (1981) Terje Rypdal / Miroslav Vitous / Jack DeJohnette
“The Sea” (1994) Ketil Bjørnstad
“The Sea II” (Dec.1996) Ketil Bjørnstad
“Litania - The Music of Krzysztof Komeda” (1997) Tomasz Stanko
“Karta” (1999) Markus Stockhausen
ディストーション、チョーキング、トレモロアームを駆使して、過剰なほどにドラマチックな音は、慣れてしまえば結構いけるというか、素晴らしい演奏があります。
本作もそんな一作。
冒頭からフリービートのルバートでのバラードが続きます。
オルガンの響きとディストーションがかかった泣きのギンギンギターが、それでいてジャジーな空気は"Caravanserai" (Feb-May.1972) Santanaを想い起こします。
そんな漂うような演奏が、一曲目だけでなく二曲目の冒頭まで5分以上続き、三曲目などは十数分間ずーっとそれ。
アルバム全体では半分ぐらいがそんな感じ。
とてもドラマチック。
これはカッコいい。
ファンクなビートが入り、シンセサイザーが乗ってきても、ジャジーなムードは消えません。
ハードロック、プログレッシブロックからというよりは、エレクトリックMilesからの流れを汲むイメージのファンクジャズ。
一つのリズム、コードのパターンをひたすら繰り返すリズム隊の上を、縦横無尽に駆け巡るギターとトロンボーン。
シンセサイザーが出る場面が少ないこともあり、スペーシー、文字通り宇宙的な感じがあり、ギターは紛うことなきロックギターなのですが、ビート感はロックロックしてはおらず、ジャジーな空気感が流れています。
もちろんアコースティック4ビートな感じはゼロだし、ギターからは全くジャズは感じません。
ジャズファンよりもロックファン、プログレッシブロックファンへの受けの方がいいのでしょうけども、ありそうでなかなかない感じは、いかにもECMというか、さすがECMというか・・・
リーダーのギター以外は結構しっとり系なんですがね・・・
だからカッコいいのか。
posted by H.A.