“Swimming with a Hole in My Body” (1979) Bill Connors
Bill Connors (guitar)
その間にコンボでの名作 “Of Mist and Melting” (1977)があります。
基本的には先のソロ作品“Theme to the Gaurdian” (1974)と同じ、淡くて穏やかな空気感。
ヒタヒタと迫ってくるようなビート感は三作共通ですが、前作“Of Mist and Melting” (1977)のように激しくも冷たくもありません。
少し悲し気、寂し気な楽曲と、フォーキーな香りとスパニッシュな香りが交錯するメロディアスなシングルトーン。
ハードフュージョンを演奏していたとはとても思えないような静謐さ。
“Theme to the Gaurdian” (1974)と比べると、いくぶんテンポアップして、バッキングも厚めの演奏が増えているような感もありますが、1970年代Ralph Towner諸作のようにグサグサくる感じではなく、あくまで線が細めで繊細な音。
少し温度感低めの音作り、清涼感の塊のようなアコースティックギターの音と柔らかなメロディは“Theme to the Gaurdian”と同様。
何となく涼し気でこれからの季節にピッタリの音。
おっと、タイトルもジャケットもそんな感じでしたね。
趣のあるタイトルのように感傷的な音ですが、ジャケットのポートレートのようにどんよりした感じではなく、とても静かながら、爽やかで湿度感は低め。
平和で穏やか。
平和で穏やか。
そんな音です。
posted by H.A.