“Old and New Dreams” (Oct.1976) Old and New Dreams
Don Cherry (pocket trumpet) Dewey Redman (tenor sax, musette) Charlie Haden (bass) Ed Blackwell (drums)
 
Old & New Dreams
Cherry
Black Saint
2017-01-20


 Ornette Colemanが加わるとそのまま彼のバンドになってしまいそうなメンバーが揃ったバンドOld and New Dreamsのデビュー作。
 後にECMで制作しますが、本作はイタリアのレーベルから。
 Dewey Redman, Charlie HadenKeith Jarrettのバンドでの作品“Eyes of the Heart” (May.1976)、“Byablue”, “Bop-Be” (Oct.1976)と同年のセッション。
 そちらの活動が終了した時期だったのでしょう。
 ECM作品のイメージが強かったこともあり、全体の音を締めているのはCharlie Hadenのような感じがしていたのですが、音の作り、楽曲提供からすると、誰がリーダーといったわけではなく対等なバンドだったのでしょうね。
 冒頭のOrnette ColemanチューンからいかにもなOrnette色全開。
 マシンガンベースにこれまたマシンガンドラム、Don CherryDewey Redmanのグルグルと徘徊するようなインプロビゼーション。
 当の親分は”Dancing In Your Head” (1977) Ornette Colemanでファンク~ロックに移っていった時期なのでしょうかね?
 弟子たちはなんだかんだでアコースティックなジャズ。
 不思議なことにこの人脈、Keith Jarrettを除けば、Miles DavisJohn Coltraneの直接的な色合いがほとんど感じられないのは気のせいでしょうか?
 やはり親分がOrnetteだから?あるいは、端緒がアメリカ西海岸だから?
 サイドに入ると暴れん坊なDewey Redmanも、自分の曲ではなんだかオーソドックスなジャズ。
 Don CherryCharlie Hadenは彼らなりのマイペースですが、こちらもなんだかんだで不思議感たっぷりのアコースティックジャズ。
 さらに甘いメロディが無い分、男臭いハードボイルドなムード。
 それを1960年代終盤のノスタルジーと感じるか、普遍的なカッコよさと感じかは人それぞれなのでしょう。
 バンドの名前にもなるタイトル曲“Old and New Dreams”はDewey Redmanの曲でしたか。
 作者は意外ですが、こちらはジャズっぽくなく、ミュゼットが鳴り響くエスニックで妖しい、いかにもこのバンドな演奏。
 なんだかんだで親分と同様、一筋縄ではいかないつわものたちの音、ですかね。

 


posted by H.A.