“Recriação” (1979) Rosa Passos
Rosa Passos (vocal, guitar)
Jose Menezes (guitar) Gilson Peranzzetta (keyboards) Luizao (bass) Wilson das Neves (drums) Ubirajara (bandneon) Jorginho (Flute) Zdenek Svab (trompa) and others



 現代ボサノバ~MPB最高のボーカリストRosa Passosのデビュー作。たぶん。
 この後の作品は“Amorosa” (1988), “Curare” (1991)のようなので、かなり間が空いていて、私の知る限りの作品とはかなりイメージが異なります。
 ちょっと時代を感じさせるオーケストラ、シンセサイザー?も含めたアレンジ、ポップス仕立てな音作りが目立ちますかね。
 1970年代MPBな音作り、いろいろやってみました、ってな構成。
 何となく手練れた感じがしないボーカルは、瑞々しいといえばそうかもしれないし、素朴で可憐ともいえばそうかもしれません。
 別の言葉にすれば、洗練される前の音。
 現代的な音ではなく、1970年代を感じるちょっとノスタルジックな音。
 後にはあまりない?フェイザーがたっぷり聞いたローズがフワフワしていて、この人にピッタリな空気感。
 半数以上を占めるボッサなビートの曲は後の作品のムードなのですが・・・ 
 変わらないのは独特のボイスと共作によるオリジナル曲のメロディ。
 そこはかとない哀愁、郷愁が漂う、さり気ない音の流れ。
 沈んでいるようでそうでもない、普通なんだろうけども泣きだしそうにも聞こえる微妙なボイスはこの頃から。
 微妙に遅れがちで少々沈んだ感じの絶妙なギターはまだかな?・・・
 Joao Gilbertoとこの人しか出せない(と私は思っている)空気感までもう少し。
 天才登場・・・ってな感じではないのかもしれませんが、悲し気なようでのほほんとしているムードは特別でしょう。
 などなど含めて、完成してくる前の、初々しい、とてもいい感じの音・・・だと思います。
 やはりこの人の音は和みますねえ。

(※この投稿は2017/05/30から移動しました。)



 posted by H.A.