“New York November 1979” (Nov.1979) Pat Metheny Group
Pat Metheny (guitars) 
Lyle Mays (piano, oberheim, autoharp, organ) Mark Egan (bass) Dan Gottlieb (drums)
 
New York November 1979
Pat Metheny
Hi Hat
2017-01-20
パット メセニー

 Pat Metheny Group、“American Garage” (1979)直後のラジオかテレビ音源からのブートレッグ、2017年リリース(なのだと思います)。
 ブートレッグにはあまり手を出さない(出さなかった)のですが、先に入手した“Montreal Live 89” (Jul.3, 1989)があまりにも素晴らしかったので、グループ結成前の“Boston Jazz Workshop, September 1976” (Sep.21.1976)、さらにMark Egan、Dan Gottlieb時代のライブも聞いてみたくなり入手。
 “Travels” (1982)ではもうSteve Rodbyに交代していたし、どのくらい印象が違うのか気にもなる時期。
 まだ普通にフュージョンっぽいバンドサウンド、ロックっぽさもありますが、この頃から柔らかなこのバンド独自のビート感と、艶のある丸いクリーントーンで突っ走るギター。
 “Boston Jazz Workshop, September 1976” (Sep.21.1976)の疾走感はそのままに、粗っぽさが消え、よりまとまった完璧な演奏、音質もまずまず。
 “Pat Metheny Group” (1978)、“American Garage” (1979)をそのまま再現したようなステージ構成。
ライブながら一糸乱れない完璧な演奏からすれば、初期のこのグループのアルバムはこれだけ持っとけば・・・なんてのは言い過ぎですが、そんなステージ構成、演奏。
  “Phase Dance”で始まるのは後々までのお約束として、”April Joy”、“Jaco”、“Cross The Heartland”、 “American Garage”、”James”など、公式のライブアルバムで聞けない名曲のライブバージョンが聞けるのが嬉しいところ。

Disc1.
 Phase Dance
 Airstream
 April Joy
 Unity Village~The House Of The Rising Sun~The Windup
 The Epic

Disc2.
 James
 Old Folks
 Jaco
 The Magicians Theater
 San Lorenzo
 Cross The Heartland
 American Garage

 “Travels” (1982)と比べると元気な印象の本作。
 やはりMark Eganがベースだからでしょうかね。
 ” April Joy”、”Jaco”のベースソロはこの人のいる時期ならでは。
 終盤は、公式アルバムでは収録されていない、あちこちのオリジナル曲を合わせたようなサンバっぽいチューン“The Magicians Theater”でドーカンと盛り上がって、名曲”San Lorenzo”で締め。
 アンコールはあの”Cross The Heartland”~”American Garage”。
 完璧なステージ構成。
 好みからすれば“Montreal Live 89” (Jul.3, 1989)頃のサウンドがベストなのですが、シンプルで明るい心地よさがあるのはこちら、その中間が“Travels”ってな感じでしょう。
 いい感じで進化しているようなこの時期のPat Metheny Group。
 過渡期と呼ぶには適当ではない完成度・・・というよりも、爽やかで明るく元気なアメリカンフュージョンのPat Metheny Groupの第一期が完成したのがこの時期なのでしょう。
 アメリカンなフュージョンのステージですが、柔らかさしなやかさは特別。

 この後”80/81”(May.1980)、”As Falls Wichita, So Falls Wichita Falls” (Sep.1980)などのソロ作品、”Toninho Horta” (1980)などへの客演などを経て、Steve Rodby、Nana Vasconcelosを迎えた新展開、”Offramp”(Oct.1981)へ。
 ブラジル色が入り、私にとってはベストな音が始まる一歩手前。
 が、このステージも別のテイストながら最高です。

※近い時期のステージから。


posted by H.A.