”Jasmine”, “Last Dance” (2007) Keith Jarrett, Charlie Haden
Keith Jarrett (piano) Charlie Haden (bass)
 
Jasmine (Shm-Cd)
KEITH JARRETT
MUSICSTORE
2015-09-21
キース ジャレット
チャーリー ヘイデン

Last Dance
Keith Jarrett
Ecm Records
2014-06-17


 Keith Jarrett、かつての盟友とのDuo作品。
 ”Jasmine”は2010年、“Last Dance”は2014年の発表で、後者はCharlie Haden の遺作、もしくは追悼作になるのだと思います。
 “The Melody At Night, With You” (1998)と並んでKeith Jarrettの作品群の中では異色の静謐なバラードアルバム。
 この二人が揃うと“Death and the Flower” (1974)などのアメリカンカルテット諸作もさることながら、“Closeness”(1976)Charlie Hadenの強烈な演奏を思い出しますが全く異なる質感。
 楽曲も二人の作った数多くの名作バラードは取り上げず、ジャズスタンダードからのチョイス。
 Keith Jarrettの諸作、あるいはCharlie HadenのDuo諸作とは異なる音。
 “The Melody At Night, With You”と同じく不思議な磁力をもった静謐な音。
 ビートに乗った演奏も多いため、それとは違う質感ですが、Keith Jarrettは“The Melody At Night, With You”ほどではないにせよ、同様にタメを効かせて少し遅れ気味に音を置いていくスタイルも目立ちます。
 それに寄り添うように静かに音を置いていくCharlie Haden。
 訥々としたムード。
 それでも十分に流麗で、“The Melody At Night, With You”の凄みのようなものは無いのかもしれません。
 消えかかったろうそくのようにゆらめく“The Melody At Night, With You”に対して、静かに優しく煌めくような本シリーズ。
 興奮もなければ、かつての激情や狂気のようなものの表出もない穏やかな空気。
 その裏に隠された意味は・・・
 なんて野暮なことは考えずに、美しいメロディ、淡々と流れる音の流れに和むのがよいのでしょうね。




posted by H.A.