“Live At Roccella Jonica” (1984) Norma Winstone, Kenny Wheeler, Paolo Fresu, John Taylor, Paolo Damiani, Tony Oxley
Norma Winstone (Voice)
Kenny Wheeler (Trumpet/ Flugelhorn) Paolo Fresu (Trumpet/ Flugelhorn) John Taylor (Piano) Paolo Damiani (Bass) Tony Oxley (Percussion)
 
LIVE AT ROCCELLA JONICA
PAOLO FRESU/JOHN TAYLOR/KENNY WHEEL
SPLASC(H)
2009-04-01


 John Taylor 率いるイギリスの名トリオAzimuth にドラムとベースが入り、若き日のPaolo Fresuが加わる豪華メンバーでのライブ録音。
 “Double, Double You” (1983) Kenny Wheeler、“Azimuth '85” (1985)、に近い時期のステージでしょう。
 Paolo Fresuの参加がちょっと場違いな感じもするのですが、イタリアのフェスティバルでの録音のようで、同じくイタリアのPaolo Damianiと二人でイギリス勢をお迎えするホスト役といったところでしょうか。
 Paolo Fresuは、まだリーダー作を出していない時期のようですが、現在まで続く端正なトランペット。
 が、激しい連中に囲まれると・・・
 楽曲はPaolo Damianiが二曲にKenny Wheelerが二曲。
 楽曲の選択、ベースドラムを交えたハイテンションなインプロビゼーションなど、Azimuthというよりも、Kenny Wheelerのアルバムのイメージが強い感じでしょう。
 Kenny Wheelerの勇壮でビヒャヒャーなトランペットと、John Taylorの激しくハイテンションなジャズピアノが目立ちます。
 Paolo Damianiはアバンギャルド系もやる人のようで、それ混じりの楽曲も。
 そんな色合いにはNorma Winstoneの妖しいスキャットがピッタリはまります。
 あの時代のハイテンションで激しく妖しいヨーロピアンジャズの一場面。
 これでバンドを作っていれば結構な名バンドになったんだろうなあ。
 おっと、Paolo Fresuの居場所が・・・




posted by H.A.