“Poesia Musicada” (2011) Dori Caymmi
Dori Caymmi (Vocals, Acoustic Guitar)
Ana Rabello (Cavaquinho) Juliao Pinheiro (Guitar) Toninho Ferragutti (Accordion) Sizao Machado (Bass) Vana Bock, Julio Cerezo Ortiz (Cello) Luciana Rabello, Michael Shapiro (Percussion) Teco Cardoso (Flute)
 
Poesia Musicada
Dori Caymmi
CD Baby
2011-11-21
ドリ カイミ

 MPBの大御所Dori Caymmiの2010年作。
 盟友の詩人Paulo César Pinheiroとの楽曲集。
 とても穏やかな楽園ミュージック。
 基本的にはギターの弾き語りに素朴な木管リード、チェロ、その他のサポートが入る編成。
 オールアコースティック、2010年を過ぎた録音ですが、ノスタルジックなムードも漂う音。
 もちろん現代のクリアな音ですが、ポップス、フュージョン的に作りこまれた感じではなくて、あるいはジャズにありがちな高級スタジオで高級オーディオ向けに作りました、ってな感じでもなくて、あくまで自然でさり気ない、それでいて上質な空気感。
 “Kicking Cans” (1993)などのフュージョン仕立てのアルバムもいいのだけども、こちらがまた格別の心地よさ。
 ちょっとセンチメンタルなメロディに、瑞々しいうえに柔らかなギター、とても優し気で穏やかなバリトンボイス。
 ボッサ、サンバではなく、バイーア系特の柔らかで素朴で郷愁感、そして浮遊感の漂う音。
 フュージョン仕立ての作品は高級ホテルのラウンジのような音ですが、こちらは南の島の涼し気な風が吹く海岸にいるような気分、どことなくハワイあたりの音楽、空気感に通じるムードに浸れます。
 でも、この人の音には冬にも似合いそう。
 ほんわかしていて暖かそうだからでしょうかね。
 時代、色合いは違えど、この人の作品、“Kicking Cans”その他もまた然り。

 


posted by H.A.