“First Meditations” (Sep.2.1965) John Coltrane
John Coltrane (tenor saxophone)
McCoy Tyner (piano) Jimmy Garrison (bass) Elvin Jones (drums)
 
First Meditations
John Coltrane
Grp Records
ジョン・コルトレーン


 John Coltrane、“Sun Ship” (Aug.1965)から一カ月後の録音、生前にリリースされたスタジオ録音としては“Ascension” (Jun.1965)と“Meditations” (Nov.1965)の間の録音。
 こちらもしばらくお蔵入りしていたようで、リリースはColtraneの死後の1971年。
 “Transition” (May.Jun.1965)、“Sun Ship” (Aug.1965)と同様にお蔵入り。
 この作品はPharoah Sanderを加えて録音し直し、“Meditations” (Nov.1965)として世に出ています。
 その習作になるのでしょうが、とてもそうは思えない素晴らしい演奏揃い。
 私にとっては、“Om” (Oct.1965)、“Meditations” (Nov.1965)は怖くて聞けない作品。
 それらを「瞑想」しながら聞けるほど精神的に成熟してないというか、なんというか・・・
 さておき、本作は“A Love Supreme” (Dec.1964)的なハイテンションジャズ。
 “Sun Ship” (Aug.1965)と同じく旋回するようなメロディが増え、サックスはフリーキー度を増していますが、まだまだバンドとしても調整が取れています。
 かつてを想わせるとても穏やかなサックスとフリービートのバラードで始まり徐々にテンションを上げ、激情をほとばしらせるサックス。
 サックスが休んでも感動的な演奏を続ける美しいピアノトリオ。
 サックスの再登場でクライマックスが数分間続く素晴らしい演奏。
 続くはあのトレードマークだったハイテンションなジャズワルツ。
 “My FavouriteThings”とは全く質感は異なりますが、フリーキーで激情なサックスがカッコいい演奏。
 などなど、最後までハイテンションな凄い演奏が続きます。
 中にはこの期では珍しく明るいムードの演奏もありいい感じのチェンジ・オブ・ペース。
 最後はフリービートの激しく沈痛なバラードで締め。
 激烈フリー突入直前のColtraneバンドの危うさの微妙なバランス。
 その緊張感のピークゆえのカッコよさ。
 なぜお蔵に入れたんだろう?と思う私は、まだまだ精神的に未熟なのでしょう。
 本作を“A Love Supreme” (Dec.1964)を凌ぐ大名作と思うのは少数派?
 私的John Coltraneベストアルバムに格上げしようかな。




posted by H.A.