“Duke Ellington & John Coltrane” (Sep.1962) Duke Ellington, John Coltrane
Duke Ellington (piano) John Coltrane (tenor, soprano saxophones)
Jimmy Garrison, Aaron Bell (bass) Elvin Jones, Sam Woodyard (drums)
 
ELLINGTON & COLTRANE + 4 BONUS TRACKS
DUKE ELLINGTON & JOHN COLTRANE
デューク・エリントン
ジョン・コルトレーン


 John ColtraneとDuke Ellingtonによるこの上もなく優雅なジャズ。
 McCoy Tynerは最高のピアニストの一人だし、この期のJohn Coltraneカルテットは古今東西最高のジャズバンドのひとつだと思いますが、この作品の魅力に勝てるかどうか・・・?
 ってなぐらいの名作だと、私は思います。
 Ellingtonianの吹込みも多いImpulseですが、私が知る限りの同レーベルのDuke Ellington関係者の作品ではこれがベストではないかと思います。
 もちろん普通のモダンジャズから一歩踏み出たJohn Coltraneの存在感が大きいのでしょうが、とてもさり気ない演奏がなぜここまで優雅なサウンドになるのか、よくわかりません。
 静謐なムードとそこはかとなく漂う緊張感。
 冒頭、”In a sentimental mood”。
 ピアノがピコピコピコン・・・と数回鳴った後にスウっとテナーが立ち上がる瞬間のカッコいいこと。
 決して饒舌ではない演奏。
 零れ落ちるようなピアノソロもなんのことはなさそうで、他の人では出来ない音の使い方なんだろうなあ。
 いやはやなんとも、これは優雅です。
 この曲のベストの演奏は、このバージョン、っていうのは大げさですかね?
 テンポが上がると1940-50年代っぽさも出てきますが、これまた優雅。
 なんだかんだでColtraneはいつもの調子で吹いていますが、抑制された音数の少ないピアノとのバランスが絶妙で、いつものColtraneのアルバムとは違ったムード。
 あまり多くはないピアノのソロが始まると、おっ来たな・・・ってな感じで、極上の時間。
 それが奥ゆかしくてカッコいいのでしょうかね?
 もちろん全曲捨て曲なし、何のことは無いブルースがこの上もなく素敵に上品に響きます。
 なんとなく緊張があるようなないような、のほほんとした空気感。
 リラックスして聞き流しても良し、じっくり対峙しても良し。
 全編とてもさり気ない演奏ですが、それが最高の作品。
 こんな感じのアルバムって他にあったかなあ?




posted by H.A.