“Earth Mountain” (2008) Wolfgang Muthspiel 4tet
Wolfgang Muthspiel (guitars)
Jean-Paul Brodbeck (piano, synthesizer) Matthias Pichler (bass) Andreas Pichler (drums)
 
Earth Mountain
Material Records
2008-10-06
ウォルフガング・ムースピール

 オーストリアのギタリストWolfgang Muthspiel、ギターカルテットでのコンテンポラリージャズ作品。
 素直な編成で今風なコンテンポラリージャズ。
 かつては強かった毒気のようなものが薄まり、いろいろな質感の楽曲が混在している感じもなくなり、スッキリとまとまった構成。
 冒頭から新しい感じのファンキーチューン。
 ビートは複雑で乾いた感じ、これまた複雑でメカニカルな感じの楽曲と合わせて、現代ニューヨーク的な色合い。
 冒頭から新しい感じのファンキーチューン。
 ビートがいい感じの軽快さですが、メロディはこれどうなってんの?の複雑さ。
 が、そんな曲は冒頭のみで、哀愁が流れる馴染みやすい曲が多いし、ドラマチックな構成のアレンジが何曲も。
 こんなメロディを書くんだ・・・と意外な感じがするほどキャッチーな曲も何曲か。
 ギターは相変わらずのスムースさ。
 “Black & Blue” (1992)などのやんちゃな感じと比べると、この頃になるとエフェクティングは抑え気味でオーソドックスなスッキリとした演奏が中心。
 クリーントーンが多くなってきているようにも思いますが、まだまだ使われているディストーションも含めて相変わらずの美しい音と、流れるような音使い。
 もう少しバンド全体がドカーンとくるともっといいんだろうなあ・・・は、“Black & Blue” (1992)と同じ印象なので、それも含めてこの人の色合いなんでしょうね。
 サポートのピアノトリオもこれ見よがしに派手な感じではなく、アコースティックピアノ、ウッドベースを中心としていかにもジャズな落ち着いたサポート。
 といったところで、落ち着いた上品、上質なコンテンポラリージャズ作品。
 カッコいいです。




posted by H.A.