“Lookout Farm” (Oct.1973) Dave Liebman
Dave Liebman (soprano, tenor sax, alto flute)
John Abercrombie (guitar) Richard Beirach (piano, electric piano) Frank Tusa (bass, electric bass) Jeff Williams (drums)
Armen Halburian (percussion) Don Alias (conga, bongos) Badal Roy (table) Steve Sattan (cowbell, tambourine) Eleana Sternberg (vocals)
 


 Dave Liebman、いわく付き、いまだに廃盤のECM作品。
 Richie BeirachがManfred Eicherと喧嘩して云々・・・の話を聞きますが、同じようなメンバーの“Drum Ode” (May.1974)は流通していて、実相は分かりません。
 いずれにしても凄いメンバーが集まった凄いアルバム。
 Dave Liebmanは“Dark Magus”(Mar.1974) Miles Davisの少々前、Milesバンド在籍中。
 若き日のJohn Abercrombieもさることながら、”On The Corner” (Jun.1972) Miles Davisに参加していたタブラのBadal Royなんて、Miles Davisのファンすらも覚えていないであろう名前が気になります。
 タブラとサックスが交錯する幻想的な場面はありますが、ポリリズミックなファンクの感じはありません。
 John Abercrombieもそれらしくなかったりもしますが、それらはさておき、いかにも1970年代ECMなハイテンションコンテンポラリージャズ。

 スパニッシュなギターとフルートの絡み合いからスタート。
 さらにラテンなビートにエレピの響き。
 “Return to Forever” (Feb.1972) Chick Coreaっぽいかもしれないけども、それとは違う激しいパーカッションが交錯する不思議なハイテンションラテンナンバー。
 さらには妖し気なボイスとサイケなギター、フルート、サックスが交錯するファンクナンバー。
 エレキベースの響き、変化していくファンクビートを含めてエレクトリックMilesっぽいかもしれません。
 にしても、激しいというか妖しいというか、不思議な演奏。

 LPレコードB面は、美しくも重厚なピアノとテナーサックスの絡み合い、ゆったりとしたテンポから始まる長尺な組曲風のタイトル曲。
 Coltrane的な展開、緊張感の高いサックスと激しいピアノが中心となったハイテンションな演奏。
 中盤にパーカッションが唸るエスニックなファンク、さらにはタブラとサックスの幻想的な絡みなどを経て、再びColtrane的な重厚なインタルード~ハイテンション、ハイスピードな4ビート。
 McCoy TynerっぽいピアノとColtrane風激烈テナーでドカーンと盛り上がって幕。

 悪い演奏であるはずもなく、ECM的でないわけでもなく、何故廃盤なんだろ?
 いずれにしても1970年代ECM的コンテンポラリージャズ、ハイテンションな一作。
 
 

posted by H.A.