“Brasil” (2011) Yotam

Yotam Silberstein (guitar, bandolim, vocals)

David Feldman (Piano) John Lee (Acoustic Bass) Vanderlei Pereira (Drums, Percussion)

Sharel Cassity (alto flute, clarinet) Roy Hargrove, Claudio Roditi (flugelhorn) Paquito D'Rivera (clarinet) Toninho Horta (acoustic guitar)
 

Brasil
Yotam
Jazz Legacy Prod
2011-08-09
ヨタム・シルバースタイン



 イスラエル出身のジャズギタリストYotam Silbersteinのブラジル音楽集。

 このアルバムを初めて聞き、どこかでアルゼンチンのピアニストAndras Beeuwsaertと共演していたことを知っていたので、てっきりブラジルかアルゼンチンの人だと思っていました。

 ずいぶんジャズっぽい人だなあ、と。

 とても美しい艶やかなクリーントーンのエレキギターで、ピアノトリオをサポートにアコースティックなブラジリアンジャズ。

 ビッグネームなホーン陣のサポートが数曲で入りますが、あくまでアンサンブルと自己主張の強くない穏やかなインプロビゼーション。

 二曲で参加するToninho Hortaもアコースティックギターで慎ましやかなサポート。

 楽曲はJobim、Edu Lobo, Carlos Lyra, Dorival Caymmi などなど・・・

 と書いてしまうとどこにでもありそうなブラジリアンジャズ、ブラジリアンフュージョンっぽく聞こえてしまいそうですが、一味違います。

 ちょっとビックリの美しい音作りの完璧な演奏に加えて、洗練され過ぎず、素朴になり過ぎず絶妙のバランス感覚。

 フレージングも新しからず、古からず、それでも似た人を思い出せない特別な音使い。

 洗練されたジャズムードはGeorge Bensonあたりかなあ、と思いながらも何か違う新しい感じがします。

 ジャズやボッサだけでなく、ロック、フォーク、フォルクローレを通過してきた新世代ゆえの何かがあるのでしょうね?

 イスラエルエキゾチシズムも隠し味であるのかな?

 当り前のことを当たり前にやって、洗練されただけではない、不思議なカッコよさ。

 とにもかくにも極上の爽やかで瑞々しいサウンド。

 朝の起き抜けにはピッタリの音。

 たくさんありそうで、あまりない極上のブラジリアンジャズ。

 ちょっと聞きでは普通に聞こえてしまうのが唯一の難点。

 爽やかで素敵な一作です。





posted by H.A.