“Amandla” (Dec.1988-1989) Miles Davis
Miles Davis (trumpet)
Marcus Miller (bass, keyboards, bass clarinet, soprano sax, guitar, drums)
George Duke (keyboards, synclavie)
Joey DeFrancesco (keyboards) Joe Sample (piano) Jason Miles (synthesizer programming)
Michael Landau, Foley, Jean-Paul Bourelly (guitar) Billy "Spaceman" Patterson (wah-wah guitar)
John Bigham (guitar, keyboards, drum programming)
Ricky Wellman, Omar Hakim, Al Foster (drums)
Don Alias, Mino Cinelu, Paulinho Da Costa, Bashiri Johnson (percussion)
Kenny Garrett (alto, soprano sax) Rick Margitza (tenor sax)
 
Amandla
Miles Davis
Warner Bros Mod Afw
マイルス・デイビス


 Miles Davis、“Tutu” (Jan.-Mar.1986) に続くMarcus Millerとのコラボレーションによるポップファンク路線。
 次が“Hip Hopの”Doo-Bop” (1991)となり、“Tutu”路線の締めともに、復帰作“The Man with the Horn” (Jun.1980–May.1981)以降の1980年代ファンク路線の締めともなるアルバム。
 また、この後も“Dingo” (1990)、“Doo-Bop” (1991)、ライブ諸作、と作品は続きますが、Miles存命中に主導して制作した事実上のラストアルバムでもあります。
 基本的には“Tutu”の延長線上にはあるものの、ジャケットと同じくダークなイメージの“Tutu”に対して、明るい本作。
 サポートも復帰以降のバンドメンバーの数々が揃い、Joe SampleやブラジリアンフュージョンのPaulinho Da Costa、IncognitoのJean-Paul Bourelly参加も珍しいところ。
 おりしもBritish Funkが流行った時期、もしMilesとIncognitoの共演などあれば、最高にオシャレでカッコよかったんだろうなあ・・・ 
 ともあれ、本作はMarcus Millerの色合いのポップなファンク。
 哀愁と激しさが交錯するドラマチックなライブでのハイライト” Hannibal”や” Amandla”などの名曲も収録。
 アレンジ、インプロビゼーションともに完成度の高い演奏が並びます。
 最後は名バラードの” Mr. Pastorius”。
 悲しみを湛えたハードボイルドな4ビート。
 JacoへのレクイエムがMilesへのはなむけになろうとは、作者のMarcus MillerもMiles本人も微塵も考えていなかったんだろうけども、そんな寂寥感の溢れるメロディ。
 心ならずも饒舌なオープンホーンがかえって寂しさを増長します。
 まだまだ作品、ライブは続きますが、事実上のMile Davisリーダー作のCodaは静かに幻想的なジャズバラードで幕を閉じます。


 

posted by H.A.