“We Want Miles” (Jun.Jul.Oct.1981) Miles Davis
Miles Davis (trumpet)
Mike Stern (electric guitar) Marcus Miller (bass) Al Foster (drums) Mino Cinelu (percussion)
Bill Evans (soprano sax)
 
we want miles
miles davis
colum
マイルス・デイビス





 Miles Davis、長期休養からの復帰第二作、ライブ録音。
 “The Man with the Horn” (Jun.1980–May.1981)のポップな方のバンドではなく、インプロビゼーションを中心としたジャズファンクフュージョンバンド。
 いくつかのステージからの編集、好不調の波があり、冒頭、緩めの”Jean-Pierre”で始まるので誤解されそうですが、続く"Back Seat Betty"からは激しいインプロビゼーションが続くハイテンションな演奏が続きます。
 Milesはかつての通り、張りのある音で激しいインプロビゼーション。
 ”Fast Track”その他、アップテンポでのブチ切れ具合が凄い。
 トランペッターMiles Davisは健在です。 
 Mike Sternのロックながらスムース、それでいてブチ切れたようなギターがたっぷりとフィーチャーされ、Bill Evansも激しい音で本領発揮。
 音楽的には“Agharta”、“Pangaea” (Feb.1.1975)と同様に激しい演奏を中心としたファンクですが、それらよりもスッキリ洗練された音。
 その分妖しさが失われ、健全で普通にハイテンションなフュージョンになりましたが、そこはお好みでしょう。
 全体のサウンドを締めているのはMarcus Millerのベースでしょうか。
 派手すぎず、地味過ぎず、現代的な弾むグルーヴ。
 “Tutu” (Jan.-Mar.1986) あたりまで行くとデジタル臭が強くなりますが、この期ではあくまでナチュラルに弾むファンクサウンド。
 楽曲は復帰後の緊張感、切迫感の高いメロディのオリジナルファンクに、バラードから様々な表情に変化する”My Man's Gone Now”。
 レゲエから4ビートの”Kix”で少々のジャズの香りを残しながら、復帰第一声の弾むミディアムファンク”Fat Time”で締め。
 “The Man with the Horn” (Jun.1980–May.1981)でのポップなアプローチはここでは封印され、あくまで硬派なMiles Davis。
 時代は変わり、サウンドも変わりましたが、完全復活です。
 



posted by H.A.