“Borboletta” (1974) Santana
Carlos Santana (guitar, percussion, vocals)
Tom Coster (piano, organ, electric piano, Moog synthesizer) Stanley Clarke, David Brown (bass) Michael Shrieve, Leon "Ndugu" Chancler (drums)
Leon Patillo (vocals, piano, electric piano, organ) Flora Purim (vocals) Jules Broussard (soprano, tenor sax) Airto Moreira (drums, percussion, vocals) Armando Peraza (percussion, soprano sax) José Areas (timbales, congas) Michael Carpenter (echoplex)
 
Borboletta
Santana
Sbme Special Mkts.
サンタナ


 Santanaのジャジーなロックシリーズ、スタジオ録音での第三弾。
 ポップで洗練された前作“Welcome” (Jun.1973)のムードを引き継ぎつつも、シリアスで妖し気なムードも強く、"Caravanserai" (Feb-May.1972)を洗練し、聞きやすくした感じでしょうか。
 Tom Costerのエレピが映えるフュージョン的なサウンド。
 ドラムにLeon "Ndugu" Chanclerが初参加。
 Miles Davisバンドには“The 1971 Berlin Concert”(Nov.6.1971)周辺のライブ、後のWeather Reportにも“Tale Spinnin'” (1975)で客演した人。
 Airto Moreira、Stanley Clarkeも客演していていて、エレクトリックMiles派閥のサポートが入ったサウンド。
 ファンク色の濃いジャズというか、ジャズ色の濃いファンクというか、軽快でファンキーなビートがメインで、エレピとオルガンが作る背景含めて、ロック、ポップな色合いは強くないようにも思います。
 ジャズ系の同時期、同時期だと“Butterfly Dreams” (Dec.1973) Flora Purim、“Mysterious Traveller” (1974) Weather Reportから決して遠くない雰囲気かもしれません。
 半数を占めるボーカル曲はソウル~ポップなレアグルーヴな感じですが、インスト曲は"Caravanserai" (Feb-May.1972)から続く強烈な疾走感とグルーヴのカッコいいラテンフュージョン。
 アルバム終盤、ブラジル曲、Dorival Caymmiの"Promise of a Fisherman"を中心としたメドレーが白眉でしょうかね。
 Weather Reportに匹敵するようなファンクフュージョン、ラテン度強。
 最後はAirtoの妖しげなバーカッションと、誰かわからないエスニックでこれまた妖しげなボイスで締め。
 このあたりのアルバムは、どれもラテンロックの範疇にとどめておくのはとてももったいない名作揃い。
 とてもカッコいいジャズフュージョンアルバム。

 


posted by H.A.