“Lotus” (Jul.1973) Santana
Carlos Santana (guitar, percussion)
Tom Coster, Richard Kermode (organ, electric piano, Latin percussion)
Doug Rauch (bass) Michael Shrieve (drums)
Leon Thomas (vocals, maracas, percussion) Armando Peraza (congas, bongos, percussion) José "Chepito" Areas (timbales, congas, Latin percussion)
 
LOTUS
SANTANA
COLUM
サンタナ


 “Welcome” (Jun.1973)録音直後の来日、大阪公演でのライブ録音。
 "Caravanserai" (Feb-May.1972)からはキーボードのGregg Rolie、ギターのNeal Schon、ウッドベースのTom Rutleyが抜け、“Welcome”のコアメンバーでの演奏。
 近作"Caravanserai"、“Welcome”からそれぞれ二、三曲づつ、キャッチーな人気曲が揃う”Abraxas” (1970)からの選曲が多くなっていますが、さらに新曲が三分の一ぐらい。
 新旧織り交ぜバランスが取れたベストアルバム的な選曲。
 ジャジーな"Caravanserai"よりもラテンロック~ラテンフュージョンの色合いが強いのですが、“Dark Magus”(Mar.1974) Miles Davis的なエレクトリックMilesを想わせる場面もしばしば。
 元はJimi HendrixかSlyなのかもしれませんが、同じようなところをみていたのでしょう。
 ホントの瞑想から、瞑想的なオルガンが響く"Going Home"でイントロダクションが終わると、エレクトリックMiles的なファンクナンバーから、"Caravanserai" (Feb-May.1972)のハイライト、長尺でハイテンションなラテンフュージョン"Every Step of the Way"。
 さらにはラテンロックな人気曲"Black Magic Woman"、"Oye Como Va"、まだ発表されていないであろう“Welcome”からベストチューンと思われる"Yours Is The Light"、などなど、普通に考えて奇をてらわない、あるいは実験的な要素は少ない、ここまでのショーケースのような構成。
 後半は少し沈んだ瞑想的なムードのファンクでスタート。
 徐々に激情に遷移~ドラムソロなどを経て、ピークは”Abraxas” (1970)からハイテンションな"Incident at Neshabur"~人気曲の"Samba Pa Ti"あたりでしょうか。
 最後は高速サンバ〜キューバンな感じのラテンロックで陶酔感を誘いつつドカーンと盛り上がって締め。
 エンターテイメントとしてもオーソドックスにうまく構成されたステージ。
 ファンは大満足の構成でしょうが、このライブこの選曲が彼のベストなイメージだとすれば、"Caravanserai" (Feb-May.1972)のジャジーで沈んだイメージは本筋ではなく、それまでのラテンロック、ファンキーなロックの路線、インプロビゼーション色を強めてラテンファンクフュージョンぐらいまでが本筋なのでしょう。
 であれば、“Welcome”以降の明るい路線も納得、"Caravanserai"が特別なアルバムだったと考えるのが妥当なのでしょうね。
 ウッドベースを使っていたのはあのアルバムだけ?だもんね。
 全体通じてロック色はそこそこ強く、人気曲はキャッチーでポップ。
 ジャズの香りはほとんどないのですが、ファンキーでカッコいい一味も二味も違うラテンロック~ラテンフュージョンであることは間違いありません。




posted by H.A.