“Dedication” (Jul.1974) Herbie Hancock

Herbie Hancock (acoustic piano, Fender Rhodes, ARP Pro Soloist, ARP Odyssey, ARP 2600, ARP String Ensemble)

Dedication
Herbie Hancock
Wounded Bird
ハービー ハンコック



 Herbie Hancock、ソロ作品、日本でのライブ録音。
 日本限定でのリリースだったのでしょう。
 前後の作品の流れには合いませんが、アコースティックピアノでの”Maden Voyage”、 "Dolphin Dance"から、シンセサイザーを絡めた"Cantaloupe Island" まで、いかにもモダンジャズ時代からのファンも喜びそうな内容。
 ”Maden Voyage”は次年のステージ“Flood” (Jul.1975)と比べて幻想的なムードでしょうか。
 ちょっとだけビート、音の置き方を変えながらの思わせぶりな演奏。
 ま、この人の演奏、このあたりのアコースティックピアノの演奏では、何をどうやっても名演になってしまうのでしょう。
 抑え過ぎず、はしゃぎすぎず、穏やかで端正なピアノ。
 Keith Jarrettのような激情、ドラマチックさはありませんが、別のカテゴリの名人芸。
 そこまでは予想の範囲、期待を裏切らない演奏ですが、気になるのは後半、シンセサイザーを絡めたソロ演奏。
 いきなり来ました、とんがった電子音にスペーシーな響き。
 “Sextant” (1972)的なアバンギャルドを少し期待してしまうのですが、この期は“Head Hunters” (Sep.1973)リリース後。
 ループを使ったファンクなビートでのエレピソロ。
 やはりこうなるか・・・
 ある意味予想通りの手堅い演奏。
 さすが何をやってもスッキリまとめてしまうHerbieさん。
 端正なエレピソロを楽しむとしましょう。




posted by H.A.