“Fingers” (Apl.1973) Airto

Airto (Drums, Percussion, Vocals)
David Amaro (Guitars) Hugo Fattoruso (Harmonica, Keyboards, Vocals)
Ringo Thielmann (Bass, Vocals) Jorge Fattoruso (Drums, Vocals)
Flora Purim (Vocals)

Fingers (Cti Records 40th Anniversary Edition)
Airto
Masterworks
アイアート・モレイラ


 Airto Moreira、CTI作品第二弾。
 レギュラーメンバーなのかどうかはわかりませんが、ブラジリアンを集めたバンド。
 ちょっと派手目のブラジリアンMPB~フュージョン。
 これが当時の彼の自然体の音なのかもしれません。
 エレクトリックMilesのライブでよく響いていたクィーカーの音に導かれるちょっと重めのロック~ポップスから始まりますが、続くサンバ混じり、スキャットも交えたジャズフュージョンがカッコいいグルーヴ、疾走感。
 やはりサンバが似合います。
 その他、エレピが主導する穏やかなフュージョン、ビリンボウ?が響くエスニックな音、アメリカとブラジル混ざったようなメロディ、などなど、例によっていろんな要素、てんこ盛り。
 とかなんとかありますが、本作は何はともあれ、ブラジルナショナルサッカーチームの応援歌”Tombo in 7/4”。
 作者はもちろんAirto。
 カバーもたくさんあるし、本人の別バージョンもありますが、これが一番イケイケでそれっぽくて、よろしいのでは。
 ちょっとサイケなギターと荒っぽい歌、懐かしい感じのオルガン、美しいエレピの響き・・・
 ま、そのあたりは付け足しで、やはりこの曲は鳴り響くパーカッションと、サビのコーラスで決まりでしょう。
 明るいようで哀愁が漂うブラジリアンメロディとサンバのビート、陶酔感を誘うサビのリフレイン。
 心ならずも揺れ動く体。
 ブラジル音楽はこれでないとね。




posted by H.A.