“Open Your Eyes You Can Fly” (1976) Flora Purim

Flora Purim (Vocals)
George Duke (Electric Piano, Synthesizer) Hermeto Pascoal (Electric Piano, Flute)
David Amaro (Acoustic, Electric Guitar) Egberto Gismonti (Acoustic Guitar)
Alphonso Johnson, Ron Carter (Bass) 
Leon Ndugu Chancler, Roberto Silva (Drums)
Airto Moreira, Roberto Silva (Percussion) Roberto Silva (Berimbau) Laudir de Oliveira (Congas)

Open Your Eyes You Can Fly
Flora Purim
フローラ・プリム


 Flora Purim、完成度の高い“Stories to Tell” (1974)から続くアルバム。
 激烈ファンク・・・と書いてしまうと違和感もあるのですが、そんな感じの音。
 ベースはWeather ReportのAlphonso Johnson中心。
 Weather Reportの時よりも激しい動き・・・というか、ここまでやらなくてもいいんじゃないの・・・というような凄まじい演奏。
 さらにドラムにSantana、Weather ReportのLeon Ndugu Chancler。
 名作“Tale Spinnin'” (1975) Weather Reportと同じコンビ。
 さらに、ぶ厚いパーカッションが鳴り響く、強烈なビート、ド派手なブラジリアンファンクフュージョン。
 楽曲はChic Coreaが三曲にHermeto Pascoal、オリジナル曲。
 “Return to Forever” (Feb.1972)から名曲”Sometime Ago”がカバーされています。
 それを含めて強烈なファンクモード。
 初期Return to Foreverの清廉なムード、ジャズの香りはすっかり無くなりました。
 中期Return to ForeverとWeather Reportが合体した音、とも言えなくもない、そんな質感。
 冒頭から激しいファンクビートとChick Coreaの書いたキャッチーでロックなメロディ、歪ませたキーボード。
 二曲目は優雅に始まりますが、ビートが入ると強烈な疾走感を伴う激しい音。
 そんな演奏が続きます。
 強力なパーカッションの響き、ラテン~ブラジルテイストが混ざる強烈なグルーヴと疾走感、強烈なインタープレー。
 混沌はありませんが、ベースが動きまくり、打楽器と多重録音されたスキャットボイス、その他が塊となって押し寄せ来るようなド迫力。
 ここまで激烈なジャズ系のボーカルアルバムってあったかなあ?
 それでいてロック系にはない、しなやかなグルーヴ感。
 それにしても変わった、というか、激しいなあ・・・
 Return to Foreverっぽい清廉なジャケットに騙されないで、いや騙されて聞いてみてください。
 私はぶっ飛びました。
 なお、同時期の録音として、ちょっと本作とは違った色合いのファンク“That's What She Said” (1976)、しっとりとジャジーな“Encounter” (1976、1977)があり、比べると面白かったりします。




posted by H.A.