“500 Miles High” (Jul,1974) Flora Purim

Flora Purim (Vocals, Percussion)
David Amaro (Electric, Acoustic Guitar) Pat Rebillot, Wagner Tiso (Electric Piano, Organ) 
Ron Carter (Bass) Roberto Silva (Drums, Percussion, Berimbau) Airto (Drums, Percussion, Berimbau, Vocals)
Milton Nascimento (Guitar, Vocals)
 
500 Miles High
Universal Music LLC
フローラ プリム


 Flora Purim、Montreuxでのライブ録音。
 “Butterfly Dreams" (Dec.1973)からピアノとベースが変わり、管楽器もなし、少し雰囲気が異なります。
 George Dukeはお休みですが、若手?でしっかりカバー、ベースがゴリゴリのStanley Clarkeから柔らかなRon Carterに交代。
 タイトル曲こそChic Coreaですが、他はDori Caymmi、Milton Nascimento、Hermeto Pascoalなどのブラジル曲が並び、ボーカル入りブラジリアンファンクMPBといったテイスト。Milton Nascimento本人もゲストに加わります。
 穏やかで幻想的なDori Caymmiナンバーから始まりますが、以降は元気いっぱい、フェスティバルモード。
 強いファンク色こそありませんが、バンドはダイナミックに動きまくり、Flora Purimのボーカルもかなり過激。
 元気いっぱい、叫び声、アバンギャルドな場面もちらほら。
 さらに何曲かでは歪んだギターが入り混じりながらのサイケな響き。
 全体を眺めてみれば、4ビートから、ロックから、ブラアジリアンポップス、ブラジリアンネイティブな音まで多種多彩。
 最後はサンバなファンクでドカーンと盛り上がって締め。
 あまり繋がるようにイメージできないけども、なんだかんだでカリスマElis Reginaあたりの影響も強いのでしょうね。
 やはりブラジリアン、1970年代です。
 当時のブラジルの音をギュッと詰め込んだようなステージ。
 次作、洗練された“Stories to Tell” (1974)へと続きます。




posted by H.A.