"The Complete "Is" Sessions" (“Is”, “Sundance”) (May.1969) Chick Corea
Chick Corea (piano, electric piano)
Dave Holland (bass) Jack DeJohnette, Horace Arnold (drums)
Woody Shaw (trumpet) Hubert Laws (flute, piccolo) Bennie Maupin (tenor sax)

Complete Is Sessions
Chick Corea
Blue Note Records
チック・コリア


 Chick Corea 、Milesとセッションを繰り返している時期のアルバム。
 “In a Silent Way” (Feb.1969)の翌月、“Bitches Brew” (Aug19-21,1969) Miles Davisの間、いわゆるロストクインテット”Bitches Brew Live(Newport Jazz Festival)”/一部 (Jul.5,1969)、”1969Miles”(Jul.25,1969)のライブの一ヵ月前の録音。
 ピアノトリオはMilesのいわゆるロストクインテットのメンバー、“Bitches Brew”の三人が揃っています。
 それっぽいかといえば、そうでもありません。
 基本的には4ビート、メロディ、楽曲の作りが、いかにもChick Coreaらしいハイテンションジャズの色合い。
 Dave Holland、Jack DeJohnetteは凄い演奏ですが、ヒタヒタと迫ってくるような感じはなく、激しい系のジャズの範疇のように思います。
 それからすれば、“Bitches Brew”の全体のムードを支配しているのはChick Coreaではなかくて、やはりMiles DavisかJoe Zawinulだったのでしょうね。
 “Bitches Brew”はさておき、”1969Miles”などのライブ諸作のような激烈な感じではなく、むしろ端正だなあ・・・
 と思っていたのはわずかな時間。
 爆発的なフリージャズ的へと展開。
 ピアノもアコースティック、エレクトリックが交錯する形ですが、激しいピアノトリオと好演のホーン陣が一体となったカッコいいジャズが続きます。
 さらにCDでは二枚目になるとさらにビックリ。
 こちらは超ウルトラ激烈フリージャズ。
 全三曲、各曲とも穏やかに始まりますが、徐々に音量が上がり、中盤からは後期のColtraneを想わせるようなブチ切れた演奏が続きます。
 ドラムがビートを出しているような気がしないでもないですが、それにしてもドラムソロ状態の叩きまくりです。
 もーグチャグチャ。
 聞いている方の血管も切れてしまいそうな激烈な演奏。
 最初から最後まで超弩級エネルギー放出型フリージャズ。
 おっと、やっぱりロストクインテット、Bitches Brewライブの一場面にも似ていますね。
 これのビート感を変えて、ロック、ファンクの色合いを付けて、Miles 流の統制を加えれば、それらになりそうだし、静かで妖しい二曲目”Converge”あたりは“Miles Davis At Fillmore”(Jun.1970)の"The Mask"のムード。
 さらにLPレコードでのB面は全一曲、これでもかこれでもかの激烈フリージャズ。
 対峙して聞くと聞いてる方がヘロヘロに。
 さすがChick Coreaというべきか、あるいは、さすがMiles Davisというべきか・・・




posted by H.A.