“Tones for Joan's Bones” (Nov.Dec.1966) Chick Corea
Chick Corea (piano)
Steve Swallow (double bass) Joe Chambers (drums)
Woody Shaw (trumpet) Joe Farrell (tenor saxophone, flute)
 

Tones for Joan's Bones
Chick Corea
Imports
チック コリア


 Chick Corea、初?リーダー作。
 サポートで参加しているBlue Noteでのモダンジャズ作品“Boss Horn” (1966) Blue Mitchellと同月の録音。
 サイケなジャケットからは想像しづらいのですが、端正なアコースティック4ビート。
 “Miles Smiles” (Oct.1966) Miles Davisほぼ同じ時期、似たムードもありますますが、もっと明るいムードでハードバップ寄りです。
 ピアノトリオで演奏される自作タイトル曲などは、この人にしてはビックリするようなハードバップなメロディ、演奏。
 スタンダードを一曲入れた長尺4曲もインプロビゼーション重視派のオーソドックスなジャズの様式。
 それでも全体のムードはハードバップから一歩踏み出した、いわゆる新主流派的な響き。
 Tony Williansのようなドラムに、Ron Carterのようなベース、Herbie Hancockのようなピアノ。
 遅くなったり速くなったり、リズムが伸び縮みするような感覚も同様。
 Milesバンドの影響力が推し量られます。
 メンバー全員がまだ無名な時代?、音作りは当時の流行もあったのでしょうが、さすがのハイテンション。
 ピアノはHerbie Hancockよりもタッチが強めで音が太い感じ、強烈な疾走感は同様ですが、より力強いイメージで、少し重厚なイメージ。
 モーダルな展開ではMcCoy Tynerのような場面もあり、彼とHerbie Hancockの中間的な質感なのかもしれません。
 それでいて飛び跳ねるような音使いはこの人ならではの色合いででしょう。
 Woody Shaw、Joe Farrellもちょと他の人とは違う、ハイテンションかつ流麗な吹きっぷり。
 Woody Shawのモダンジャズのメジャーどころにはあまりない、ドスの効いたVoiceのバリバリ形トランペットがカッコいい。
 後のようなフリーな場面は少々のみ。
 長尺な演奏が徐々にテンションが上がって、ピアノが離散的なフレーズを連発し始め、ドラムがフリーになり、例の混沌へ・・・が、激烈まではいかず、その場面もほんの短い時間。
 なるほど、バランスが取れています。
 などなど含めて、とてもカッコいいアコースティック4ビート、モダンジャズ。
 このアルバム、もしBlue Noteあたりから出ていれば、名盤として奉られているのでしょうね。

 

 


posted by H.A.