“Lullabay for Rosemary” (1995) Simple Acoustic Trio
Marcin Wasilewski (piano)
Slawomir Kurkiewicz (bass) Michal Miskiewicz (drums)

Lullaby for Rosemary
Simple Acoustic Trio
Not Two Records
マルチン・ボシレフスキ


 ポーランドのピアニストMarcin Wasilewski、Simple Acoustic Trio、初期の作品。
 デビュー作なのかもしれません。
 ポーランドでの原盤?のタイトルは”Komeda”。 ポーランドの国民的な作曲家Krzysztof Komedaの楽曲集。
 いきなりのルバートでのスローバラード。
 ECMに所属するのは先ですが、いかにもそれらしいスタート。
 後の“Habanera” (2000)では華やか、ECMに入ってからは淡くて柔らかい印象ですが、ここではシャープ。
 録音の具合もあってか、少々固めの音。
 また、微妙なタメもこの時期からあるのですが、リズムへのノリ方が少々微妙で、初々しい感じがします。
 少々のフリーインプロビゼーション的な演奏も同様。
 それでも時折唐突に現れる高音の短いフレーズ、アップテンポでの疾走感など、フレーズの端々に只者ではない感が漂っています。
 どことなく明るいムードは近年と同様。
 Komedaの寂寥感の強いメロディをサラリと演奏して、いいバランス。
 暗からず、明るくなり過ぎず。
 ゴリゴリ系のベースとビシバシ系のドラム、それでも決してうるさくならない音もこの時期から。
 全体を眺めれば、全編に楽曲ゆえの寂寥感が漂うものの、オーソドックスなコンテンポラリー系ピアノトリオジャズ。
 それにしても、近年のあの柔らかなムードは、ここからECMに録音する”Soul of Things” (2002) Tomasz Stankoくらいまでに完成したのでしょうか?
 それとも、1970年代のよりシャープに冷たくなるECMマジックとは全く正反対の、柔らかくフワフワとなる2000年代ECMマジックだったりして・・・





posted by H.A.