“Miles in Berlin” (Sep.1964) Miles Davis
Miles Davis (Trumpet)
Herbie Hancock (Piano) Ron Carter (Double Bass) Tony Williams (Drums)
Wayne Shorter (Tenor saxophone)

Miles in Berlin
Miles Davis
Sbme Special Mkts.
マイルス デイビス


 Miles Davis、東京での“Miles in Tokyo” (Jul.1964)から二か月後のステージ。
 さて、“Seven Steps to Heaven” (Apl.May.1963)から一年半、ここでWayne Shorterが加わり、後々まで続く布陣が固まりました。
 Wayne ShorterはArt Blakeyとの共演を終了し、リーダー作“JuJu”(Aug.1964)、“Speak No Evil”(Dec.1964) の間。
 絶好調期に入ったところでしょうか。
 “Free for All” (Feb.1964) Art Blakey、あるいは、後の爆発的な演奏はまだありませんが、やはりちょっとただ者ではない感が漂っています。
 本作も“Miles in Tokyo” (Jul.1964)と同様にアップテンポ、バラード織り交ぜて、“Four & More”、“My Funny Valentine” (Feb.1964)をまとめたような構成。
 楽曲も同じものが並びます。
 ムードは近いのですが、ビートの起伏が増大。
 ベースだけ、あるいはドラムだけがテンポを落としてみたり、ピアノを含めたリズム全体が同時にテンポを変えてみたり、徐々に遅くしたり、速くしたり。
 三人の組み合わせで変幻自在なビート感。
 伸び縮みというよりも大きな起伏。
 それも予測不可能。
 フリージャズでもコレクティブインプロビゼーションでもない、新しい変幻自在のインタープレーの妙の完成。
 あの”枯葉”にしても同じ。 
 御大のソロの部分から、フワフワと背景が揺れるというか、伸び縮みするというか。
 ビートが落ちて、ほとんど止まりそうになる場面を経て、そこから再度ビートを上げてサックスの登場・・・
 これはカッコいい。
 以降、クールでモーダルな質感、フレキシブルなインタープレーはそのまま、オリジナル曲を中心とした新たな展開を開始。
 この期のライブ録音はここまで。
 スタジオ録音“E.S.P.” (Jun.1965)へと続きます。




posted by H.A.