“Highlights From Plugged Nickel” (Jul.1965) Miles Davis
Miles Davis (Trumpet)
Herbie Hancock (Piano) Ron Carter (Double Bass) Tony Williams (Drums)
Wayne Shorter (Tenor saxophone)

Highlights From Plugged Nickel
Miles Davis
Sbme Special Mkts.
マイルス・デイビス


 Miles Davis、“E.S.P.” (Jun.1965)、“Miles Smiles” (Oct.1966)の間でのライブ。
 さまざまなバージョンがありますが、コンプリート版のダイジェストアルバムから。
 楽曲は“E.S.P.”収録の新曲ではなく、ここまでのライブ録音と同じくかつてのナンバー。
 このバンドのオリジナル曲のライブは後の“Live in Europe 1967: Best of the Bootleg, Vol. 1” (Oct,Nov.1967)に譲るとして(といってもオリジナル曲は半分程度でしたが)、やりつくしたと思われる曲でさえも、“Miles in Berlin” (Sep.1964)にさらに輪をかけたように、大胆にビートが伸び縮み。
 超高速アップテンポは終始微妙な変化から、時にはストップ&ゴーを含めて大胆なスローダウン。
 バラードでも大きな起伏。
 ゴム紐のように伸びたり縮んだりペースを変えるベースと、それに呼応するドラム。
 Herbie Hancockのピアノのバッキングは変幻自在、だんだんと大胆な音使いになってきています。
 コンピングとかいったオーソドックな雰囲気はなく、インタープレーでもない、空白の時間も活かした特別な間合いのカウンター。
 時折Wayne Shorterのソロでほとんど激烈なフリーになってしまいそうな局面もあり、それがもの凄くカッコいい。
 激しくともどこかクールなムードはこのバンドの色合い。
 この微妙なサジ加減がこの期のこのバンドのベストバランスなのでしょう。
 クールさは自体は前後の “E.S.P.” (Jun.1965)、“Miles Smiles” (Oct.1966)に近いのかもしれないけども、もっとエキサイティングな“Miles in Berlin” (Sep.1964)的ジャズ寄り。
 スタジオ録音の不思議感は楽曲に因るところが大きいのでしょうね。
 コンプリート版を聞くとまた新しい発見があるのかな?
 またいつか。




posted by H.A.