“Schizophrenia” (Mar.1967) Wayne Shorter
Wayne Shorter (tenor saxophone)
Herbie Hancock (piano) Ron Carter (bass) Joe Chambers (drums)
Curtis Fuller (trombone) James Spaulding (flute, alto saxophone)

Schizophrenia
Wayne Shorter
Blue Note Records
ウエイン ショーター


 Wayne Shorter、問題作"Super Nova” (Aug.Sep.1969)直前のリーダー作。
 Milesバンドでは“Sorcerer” (May.1967 (Aug.1962))、“Nefertiti” (Jun.Jly.1967) Miles Davisが近い時期。
 怖そうなタイトルからしてそれ系かと思いきや、“Adam's Apple” (Feb.1966)と同様に、これまたファンキーなジャズロックからスタート。
 かつての盟友Bobby Timmonsのリーダー作“The Soul Man!” (Jan.1966)からの再演。
 とてもキャッチー、AメロからBメロへの転換がカッコいいモダンジャズ的な曲。
 演奏もいいのですが、ここに配置するのは・・・?
 さておき、以降はハイテンションな新主流派的演奏。
 “Adam's Apple”の醒めたムードはなくなり、“The All Seeing Eye” (Oct.1965)をよりスッキリさせたイメージ。
 クールで、ハードボイルドで、少々妖しい音。
 アップテンポで全員が強烈に突っ走るカッコいいインプロビゼーション、それにフレキシブルに反応するリズム隊。
 Mielsバンド的演奏も戻ってきています。
 あそこまでクールではなくて、少々ハード系に振れ、普通のジャズっぽさ、俗な感じはありますが・・・
 たとえメンバーが近くとも、あのムードはMilesがいないと出ないのでしょうね。
 全体を眺めれば、Wayne Shorter的なクールさ、ハードボイルドが前面に出た新主流派混じりのオーソドックスなジャズ、エキサイティング系。
 モダンジャズと呼ぶには違和感はあるのかもしれませんが、このアルバムまではそれに近い音です。
 本作に次作“Super Nova” (Aug.Sep.1969)の激烈、混沌に繋がる何かは見つかりません。
 ここから二年、“Bitches Brew” (Aug.1969) Miles Davisのセッションまでに何かを見つけた、あるいは試行錯誤していたのでしょう。
 それにしても次作に当たる“Super Nova”は激変だなあ・・・




posted by H.A.