“1+1” (1997) Herbie Hancock / Wayne Shorter
Herbie Hancock (Piano) Wayne Shorter (Soprano Sax)

1+1
Wayne Shorter/Herbie Hancock
Polygram Records
1997-07-01
ハービー ハンコック
ウエイン ショーター


 Milesバンドの盟友Herbie Hancock、Wayne ShorterのDuo作品。
 Wayne Shorter はファンク系の“High Life” (1994-1995)以来、純アコースティックな録音は1960年代以来でしょうか。
 とても静かで穏やか、少々妖しいバラード集。
 楽曲提供は各人概ね同数、三分の一がフリーインプロビゼーション、カバーが一曲。
 お互い手の内は知り尽くしているでしょうし、フレキシブルに反応し合うスタイルはかつてのまま。
 それでもかつての熱気は消え、大人な音。
 もうブチ切れながらブローする場面もなければ、突っ走る場面も少々のみ。
 両者のクールさ、ハードボイルドさはそのままに終始落ち着いた音使い。
 一つ一つの音を丁寧に置いていく印象、それでも流麗なピアノと、少々不思議な方向に動く、純フュージョン系の人のようにスムースではないソプラノサックス。
 やはり名コンビ。
 同じく名コンビのDuo作品“1975: The Duets” (1975) Dave Brubeck, Paul Desmondとは役回りが逆だなあ、と思ってみたり。
 あちらほどノーブル、オーソドックスではなく、やんちゃな風味やスリルも残っていますが、上質さは同じ。
 “An Evening With Herbie Hancock & Chick Corea In Concert” (1978) Herbie Hancock & Chick Corea と同様に、かつての親分Milesが聞いたらたぶん気に入らないのかもしれないけども、この上品なだけではない穏やかさは希少。
 とても大人で穏やかですが、わずかなトゲ。
 とても素敵な音楽です。




posted by H.A.