“Expectations” (Apl.1972) Keith Jarrett
Keith Jarrett (piano, Soprano Saxophone)
Dewey Redman (tenor sax, percussion) Charlie Haden (bass) Paul Motian (drums) Sam Brown (guitar) Airto Moreira (percussion) and Strings, Brass

Expectations
Keith Jarrett
Sony
キース ジャレット


 Keith Jarrett若き日のアメリカンカルテット+α。
 LPレコードでは二枚組の大作。
 全体を通じて明るいムード、“Treasure Island”(Feb.1974)予告編、といった面持ちでしょうか。 
 ストリングス、ブラスは一部の曲のみ、基本的にはカルテット+ギター。
 ストリングスに導かれてスタートし、異名同曲?で占める組曲風の展開。
 明るい、あるいは爽やかなフォークロック調ジャズ、ラテン風味、ゴスペル調、疾走フリージャズ、Ornette Coleman的ジャズなどなど、勢揃い。 
 ピアノはそろそろ神がかってきたようなムード。
 平和で明るいフォークロック調の曲でも、独特のタメと疾走が交錯、狂気が混ざるような凄まじいインプロビゼーション。
 バラードではセンチメンタルな美メロと官能的なピアノ。 
 フリー混じりの演奏、Ornette的ジャズでは、マシンガンのようなベースに、カミソリのようなピアノ、過激なサックスとギター。
 インプロビゼーションは絶好調、過激さほどほど、難解さ、気難しさは少々のみ。 
 明るいムードの中に狂気のようなモノもちらほらしますが、一年後のライブ”Fort Yawuh” (Feb.1973)までにはまだ行かず。
 充分に激しいのではありますが・・・
 いろんな要素てんこ盛りながら、なぜか全体のイメージは統一されています。
 完成度十分の大作ですが、後々までのKeith Jarrettの音楽の諸々の要素が整理されていく過程が見えるようなアルバムのようにも思います。
 近くの凄い作品群の中、あまり取り上げられないアルバムなのかもしれませんが、中身は他の名作群と並ぶカッコいい演奏集。

(※本投稿は2016/10/16より移動しました。)



posted by H.A.