“East Coast Love Affair” (Jul.1996) Kurt Rosenwinkel
Kurt Rosenwinkel (Guitar)
Avishai Cohen (Bass) Jorge Rossy (Drums)

East Coast Love Affair
Kurt Rosenwinkel
New Talent Spain
カート・ローゼンウィンケル


 現代のカリスマギタリストなのでしょう、Kurt Rosenwinkelのファーストアルバムになるのだと思います。
 オリジナル曲は少々で他はジャズスタンダード。
 ちょっと聞いただけでは普通のジャズギタートリオに聞こえますが、なんだか変わっています。
 ギターはちょっとディストーションが掛かり気味ではあるものの、ナチュラルな範疇。
 ビートも4ビート中心だし、ゆったりとした演奏揃い。
 それでもアクセントの置き方が普通じゃない感じがするし、フレージングもあまり聞いたことがないスタイル。
 コードの中で収まっているのかはみ出しているのかよくわからない、不思議感のあるフレージング。
 あっちに行ったりこっちに行ったりしながら、バラバラととっちらかっているようで、なぜか終わり際にはまとまってくる不思議な起承転結感。
 アップテンポでは強烈な加速感と、どこまでも続いていくようなフレージング。
 第一印象はなんだかぶっきらぼう、そんな感じ。
 その感じは今に至るまでの彼のスタイル。
 ベースはこれまた今を時めくAvishai Cohen。
 この人も圧倒的な演奏力ながら、なんだか変わっています。
 とても変わったモダンジャズと呼ぶか、とてもクリエイティブなモダンジャズと呼ぶか。
 おそらく伝統的なスタイル大好きなのに、その枠組みの中に素直に納まりきらない人たちの登場。




posted by H.A.