“Reflections” (Jun.2009) Kurt Rosenwinkel Standards Trio
Kurt Rosenwinkel (guitar) Eric Revis (bass) Eric Harland (drums)

Reflections-Standards Trio
Kurt Rosenwinkel
Imports
カート・ローゼンウィンケル


 Kurt Rosenwinkel、激烈なライブ“The Remedy” (2006)に次いでは、トリオでのジャズバラードアルバム。
 びっくりするような平和なモダンジャズ。
 あれれ・・・ってなぐらいの変わりようですが、“Intuit” (1998)といったアルバムもありましたので、これがルーツ、好きな世界なのでしょう。
 聞く方は気持ちを切り替えないと面食らってしまいますが・・・
 全曲ジャズスタンダード。
 Thelonious Monk、Wayne Shorterから二曲ずつというのがいかにも不思議系の彼らしいチョイス。
 フレージングはいつも通りなのかもしれませんが、トリオゆえのコードワークを挟みつつの演奏が、いつもの激烈突っ走りのイメージを抑えているのかもしれません。
 ギターは強いディストーションは使っていないものの、いつもファットな音。
 純クリーントーンではなく、ナチュラルなオーバードライブが掛かった感じ。
 もちろんほとんどすべての場面でギターが前面に出るのですが、まろやかなトーンも手伝って、穏やかな印象。
 スローテンポだとちょっとねっとりとした感じでしょうかね?
 少しビートが上がってシングルトーンのソロが始まるとワクワクするような疾走感。
 やはりこの人ならではの個性的な音使い。
 デビュー作“East Coast Love Affair” (Jul.1996)のタイトル曲の再演がありますが、あまり変わった感じはしません。
 革新的クリエーターな印象、確かに全体のサウンドは革新的で常に変わってきていますが、ギター演奏の骨格自体はデビュー時から変わっていないのでしょうね。
 なんだかんだで穏やかながらも不思議系。
 なお、デビュー作から続くギターとユニゾンのボイスがなぜか本作では入っていません。
 “Intuit” (1998)でも入っていなかったと思うので、スタンダード演奏ではやらないことにしたのかな?
 カッコいいのにね。
 ・・・などなど、一休みするのはつかの間、次は本作の三か月後のセッション、またまた激烈な“Our Secret World” (Sep.2009)へと続きます。




posted by H.A.