“Ricardo Silveira Organ tRio” (2014) Ricardo Silveira Organ tRio
Ricardo Silveira (guitar)
Vanessa Rodrigues (Hammond B3 organ) Rafael Barata (drums)

Ricardo Silveira Organ Trio
Ricardo Silveira
Adventure Music
2014-09-16
ヒカルド・シルヴェイラ

 ブラジル人ギタリストRicardo Silveiraのオルガントリオ。
 スタジオ録音とライブ録音の二枚組。
 ブラジル人のギターでオルガントリオとなると、好みからして聞かざるを得ない組み合わせ。
 Ricardo Silveiraはベテラン、手堅いフュージョン系のギタリスト。
 他の二人は初めて聞くけど、こちらもブラジルの人。
 さぞかしブラジルっぽい音かと思いきや、これがびっくりするほどジャズな音。
 ブラジルの曲もたくさん取り上げていますが、ジャズな演奏。
 ギターもドラムもオルガンもみんなジャズ。
 ここは気を取り直して・・・
 オルガンは若手っぽい女性。 かなりアグレッシブ系です。
 ブラジルのオルガンといえばWalter Wanderleyを思い出してしまいますが、彼もかなりアグレッシブでしたね。
 ボッサの曲だとそれかな?と思う場面もありますが、全体的にはコンテポラリー系のアグレッシブな人を想い起こします。
 ドラムもブラジルの人には珍しくヘビーな質感。
 このアルバムのイメージを決定付けているそのビート感かも。
 さて、当のリーダーはいつも通り。
 もっとジャズに振れてもよさそうな編成、あるいはブラジルに振れてもよさそうな選曲ですが、いかにも彼らしいフュージョンテイスト。
 全篇クリーントーンですが、ブラジル色は薄目。
 ジャズっぽい感じであはありますが、フレージングはいつもの通りのフュージョンなイメージ。
 ってな感じでいろんなイメージが交錯する変わったテイストのオルガンジャズ。
 ギター好き、ブラジル好き、オルガン好きとしては次作にも期待・・・なんだけど、もっともっとブラジル色が強いヤツがいいなあ・・・




posted by H.A.