“Easy Living” (Jan.1962) Ike Quebec
Ike Quebec (tenor saxophone)
Sonny Clark (piano) Milt Hinton (bass) Art Blakey (drums) Bennie Green (trombone) Stanley Turrentine (tenor sax)

イージー・リヴィング
アイク・ケベック
ユニバーサル ミュージック
2014-06-25


 Ike Quebecのとても渋いジャズ。
 しばらくお蔵入りになっていたのは、少々質感の異なるオールドスタイルとモダンジャズ、セクステットとカルテットが中途半端に入り混じっているからかな?
 カッコいい曲、カッコいい演奏揃いで、それ以外に発表しなかった理由は思いつきません。
 冒頭からちょっと時代を感じさせるホーンのアンサンブルのスローブルース。
 今の耳で聞くとその時代感がカッコいい。
 Ike Quebecにはこのムードが一番合っていると思うし、好調そうな吹きっぷり。
 続くBennie Green、Stanley Turrentineのオリジナル曲も、ちょっとヤクザないかにもモダンジャズなカッコいい曲。
 CDでのボーナストラック二曲もそのままのムードが続いて、アナログB面に移るとカルテットでのバラード三曲。
 これをお蔵に入れるとはなんともったいない。
 Ike Quebec、普通のピアノトリオバックの演奏が少ないだけに、希少な録音。
 トロトロのテナーと引きずるようなピアノのコンビネーションの妙。
 ま、Ike Quebecがバラードを吹くと、どんな背景でもカッコよくなてしまうのでしょうが・・・
 スローバラード三連発も全く退屈なし。
 CDでは全八曲。
 ここから六曲選んでコンパイルしようとしてまとまらなかったのでしょうかね?
 確かに表が全てジャンピーで、裏が全てバラードってのもあまりない構成だし、二枚に分けるには曲が足らない。
 確かに難しいのかな?
 でも、
  A1 “Easy Living”
  A2 “Congo Lament”
  A3 “I've Got A Crush On You”
  B1 “See See Rider”
  B2 “Nancy”
  B3 “Que's Pill”
んな感じで並べれば、B1がアクセントのいいアルバムになりそうだけど・・・
  ってなマニアックで勝手な想像も楽しめる素敵な演奏集。
 和みます。




posted by H.A.