“Solar” (2014) Daniel Olivia
Daniel Oliva (guitars)
Sidiel Vieira (bass) Vitor Cabral (drums) Pepe Cisneros (piano, fender rhodes) Luis Cabrera (tenor sax) Eduardo Espasande (congas) António Zambujo, Bruna Caram, Giana Viscardi, Luciana Alves, Marina de la Riva (voice)

ダニエル オリビア

 ブラジルの若手ギタリストDaniel Oliva、これがデビュー作でしょうか?
 エレキギター中心のフュージョン~MPB作品。
 ブラジル系だとガットギターのイメージが強いのですが、私的にはエレキギターの方が好み。
 おそらくPat Methenyが好みの根っこにあるからでしょう。
 また、同じクリーントーン系でも、アメリカ系のジャズギターに比べると、音とビートが柔らかいから。
 聞いて育った音楽が違うのだろうし、ガットギターも散々演奏したうえでのエレキだからでしょうか?
 ブラジル系の人がエレキギター抱えたジャケットを見ると、ついつい手が出てしまいます。
 南米系でエレキギターをよく使う人、私が思い出す範囲だと、Toninho Hortaから始まって、Chico Pinheiro, Nelson Faria, Bruno Mangueira, Leonardo Amuedo, Ricardo Silveira, Horacio Burgos、などなど。
 どの人も柔らかくてカッコいいギタリスト。
 他にもたくさんいるのでしょう。
 本作も柔らかなクリーントーンのエレキギターを中心としたアルバム。
 8ビートが目立つ構成で、ブラジル系のビート感は少々薄目。
 ギターは少々ジャズ寄りでしょう。 
 ドラムはロック~フュージョン的。
 ベースがウッドベース中心で、ピアノはジャズ。
 オリジナル曲はメインストリーム寄りのフュージョン系かな?と思っているとCubaっぽいカバー曲が入ったり、やはりブラジル的なフワフワした楽曲だったり。
 そんな感じで演奏も楽曲も多種多様。
 基本線は優しい系、フワフワとした浮遊感系。 
 さらに半数程度で入る豪華ボーカリスト陣はしっとり系の人達、しっとり系のメロディとの組み合わせがとてもいい感じ。
 やりたいことをギュッと詰め込んでみた一作なのでしょう。
 なんだかんだでブラジル系のエレキギター作品は心地よい音。
 柔らかくて涼し気。




posted by H.A.