“Canta Antonio Carlos Jobim” (1998) Rosa Passos
Rosa Passos (Vocal)
Luis Galvão, João Lyra (Guitar) Cristóvão Bastos, Marco Brito (Piano) Jorge Helder (Bass) Wilson DasNeves, Erivelton Silva (Drums) Carlos Malta (Flute) Idriss Boudrioua (Alto Sax) Zé Nogueira (Soprano Sax)

Canta Antonio Carlos Jobim
Rosa Passos
ホーザ パッソス


 Rosa Passos、Ary Barroso作品集“Letra e Musica:Ary Barroso” (1997)の次はJobim作品集。
 これまでもJobimナンバーはたくさん録音していたと思いますが、本作はちょっとだけひねった斬新なアレンジのJobim集。
 バンドは前作に引き続いてピアノトリオ+ギター+ホーンのオーソドックスな編成。
 ちょっと聞きではオーソドックスでアメリカなジャズボッサ、でな感じもあるのですが、一番目立つピアノが、ちょっと変わった音使い。 しかも、透明度の美しい高い音。
 音を外すわけでなないのだけども、素直な感じではなくて、意外なタイミングで意外な音を出すタイプ。
 ピアニストは二人いますが、どちらも似たような感じ。
 ヨーロピアンコンテンポラリー系とまでは言わないけども、それっぽい感じもするモダンな音使いです。
 Cristóvão Bastosって人、情報は持っていませんが、ベテランのようで、その筋の大御所、スタイリストなのでしょうね。
 他にもホーンのアンサンブルがちょっと変わった感じだったり、意外な感じで挟んでみたり、たまにエレキベースが唸ってみたり・・・
 アレンジはいつもの相棒のギタリストLuis GalvãoとピアノのCristóvão Bastos。
 申し合わせたわけではないのでしょうが、似たような少々の不思議テイスト。
 普通にJobimの名曲を演奏しても今や普通になってしまうので、ちょっとひねってみますかね、ってかな感じかも。
 Luis Galvãoのギターはいつも通りにここでもオーソドックスなのですが・・・
 さておき、そんな音を背景にして当のRosaさんはいたってマイペース。
 なーんにも変わりません。
 ちょっと沈んだムードのしっとりとした歌。
 周囲が穏やかに沈静化していくようなムード。
 ほどほどの湿り気。
 それだけでも聞き慣れてしまった名曲が新鮮、あるいはとてもリッチに聞こえます。
 優雅なJobimのメロディに優雅な声が似合います。
 この雰囲気を出せる人は・・・?
 他にはいないなあ・・・?




posted by H.A.