“Sailing Wonder” (1977) Yoshiaki Masuo ‎
Yoshiaki Masuo (guitars, synth, percussion)
Eric Gale (Electric Guitar) Dave Grusin, Mike Nock (Synth) Rechard Tee (piano, organ, clavinet) Gordon Edwards, T. M. Stevens (Electric Bass) Steve Gadd, Al Mack, Howard King (Drums) Bashiri (congas) Warren Smith (percussion) Shirley Masuom, Judy Anton (chorus)

セイリング・ワンダー
増尾好秋
キングレコード



 夏の終わりに似合う音シリーズ。
 あの時代のフュージョン作品で最も好きな作品の一つ。
 大好きなStuff中心のメンバーに、メローな曲、あくまでナチュラルな音作り・・・
 さらに航海モノ、南の島モノが大好きな立場としては、完璧な音。
 トロピカルフュージョンてな言葉がありましたかね?
 その語感よりは硬派な音。
 40年近くも前、あの時代の音。
 懐かしさはありますが、2016年の耳で聞いても古さは感じません。
 冒頭のタイトル曲。
 ゆったりとしたビートに、さりげない哀愁が漂うメロディ。
 ブンブンうなるヤクザなベースにタイトなドラム。
 いかにもRichard Teeなグルーヴィーなピアノ。
 さらに増尾さんとEric Galeのツボを押さえた切ないギターの絡み合い・・・
 インタールードでのEric Galeのこれしかないようなフレーズには何度聞いてもゾクッときます。
 おまけに波の音のSE・・・
 いやはやなんともちょっとやり過ぎでは・・・
 そしてエンディングに向けた再度のギターソロ、バンドのグルーヴのカッコいいこと。
 シンプルながらこの上もなくドラマチック。
 いつまでも続けばいいに・・・と思う時間。
 最後のさりげないコーラスまで完璧なアレンジ。
 さらに、続く波の音の中からトロピカルで素敵な二曲目が立ち上がり、コーラスに繋がる流れはまさにパラダイス。
 その可愛らしい曲の背後でこれまたヤクザにブンブンうなるベースがカッコいい。
 その後もエキサイティングなラテンジャズ、爽やかで穏やかなバラード、さらにはゴリゴリ、キメキメのハードフュージョンなどなど。
 ゆるゆるから超ハイテンションまで、海~南の島なムードがてんこ盛り。
 それにしてもタイトル曲の波の音のSEにはしびれるなあ・・・
 えっ?古い?ダサい?
 最高でしょう。
 夏のドライブにはこれがなくちゃね。
 えっ?行動パターンが古い?




posted by H.A.